バリ・ヒンドゥーの総本山!ブサキ寺院の今

こんにちは!

先日、バリ島に暮らして6年目を迎えてしまった私ですが、
一度も行ったことが無かったブサキ寺院についに行ってきました。
ブサキ寺院は空港から車で3時間(!)というかなりの僻地にあり、
標高3142mの霊峰アグン山の麓に位置しています。
バリ・ヒンドゥー教には、生と死、善と悪といった相対する概念があり、
山と海もそのひとつで、山は神聖なもの、海は穢れたものと考えられてきました。
神聖な山々の中でもっと高いアグン山は古来より島民に崇拝され、
その中腹に佇むブサキ寺院は「母なる寺院」として、
バリ島内の寺院を包括する総本山とされています。
ガイドブックの写真からも荘厳な雰囲気が感じとれる寺院ですが、
まず空港やリゾートエリアから非常に遠いことと、
ブサキ寺院に常駐する「自称ガイド」の評判が悪いという事で、
しばらく敬遠されている存在でした。
今回は「6年も住んでてブサキ寺院に行ったことがないっていうのはアレだな!」と思い立ち、
車を12時間チャーターして行ってきました!
南部を出発し、サヌール~スマラプラ~シデメンを超えてアグン山へ。
スマラプラは300年の歴史を誇る古都、シデメンは田園風景が美しい田舎の村なので、
途中で立ち寄るのも楽しそうです。
ガタガタ道にゆられて3時間、ついに到着しました!
複合寺院だけあって寺院の目の前には駐車できず、参道の下にある駐車場に車を停めます。

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バリらしいカラフルな土産屋や雑貨店が並ぶ駐車場。
入場にはサロンと腰紐が必要ですが、無い場合はここでレンタルできます。
「買う?」と勧められるのを二つ返事で断って1セットレンタル、Rp.25,000。
サロン持って来ればよかった~。

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こんないでたちになります。
少々暑い上に歩きずらいですがこれも異文化体験です。
観光地に行くと絶対チェックする習慣になっているトイレ。
駐車場から寺院までは、お土産屋が並ぶ参道を50mほど歩いていきますが、
こんな風に数カ所に簡易トイレがあります。

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予想通り、中はインドネシア式のトイレです。
危険度は星4★★★★くらいですが、まあ我慢できる範囲というかするしかないですね。
観光地に行く場合は必ずティッシュと、できればウェットティッシュを持っていくのがおすすめです。

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丁度ヒンドゥーのお祭りが数日続いていたこともあり、
サファリやクバヤを来た参拝者とすれ違います。

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じゃーん!
ここがガイドブックによく載っているブサキ寺院。
ここはまだ入口だったんですね、来て初めて分かりました。
この真ん中の階段を上っていくと、次にこの境内に入ります。

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ここが注意ポイントです。
この境内の3つの門の向こう側は「プラタナン・アグン寺院」と呼ばれシヴァ神を祭る最も
重要なエリアになっており、そこは異教徒は入れない事になっています。
何の注意書きも書いていないのでうっかり入ってしまうと、いつの間にか「自称ガイド」がやってきて、
「ココハゴマンルピア (Rp.50,000)」と言ってきます。
これか・・!と思いながら、「払うつもりはなくってよ」という言葉をちょっと乱暴に伝え、
すぐに「プラタナン・アグン寺院」から退出したらしつこくは言ってきませんでした。
ブサキ寺院は地元の村の管理下にあり、村のガイド以外は境内に入れない事になっています。
なので、もし寺院ガイドとトラブルになっても、ツアー会社のガイドさんの助太刀はあまり期待できません。
寺院自体は荘厳で重々しい空気に包まれ、階段の両脇に置かれている古い石像なども見応えがあります。
階段の上からの景色も素晴らしいですよ!

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帰り際、参拝を終えて大事そうに聖水を抱えて帰る人々に会いました。
傘を差す意味はここに神様が宿っているから。このまま神様と一緒に村に帰るんだそうです。

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信仰の厚い人々と自称ガイド。
これもバリの相対する概念の一つなのかなぁなんて思いつつ、母なる寺院の見学を終えました。
「ブサキ寺院に行ってみたい!」という方はトラブルに合わないように気を付けてくださいね。
それでは次回まで、サンパイジュンパ!

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コニちゃん

寒いのが苦手で25歳で長野からバリ島へ。リゾートと伝統が混在するこの島でフリーランス暮らし。ウェブデザイン&マーケティングが本業で時々ライターにも。

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