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2007年09月12日
カテゴリー:北米・中南米 | アメリカ

イエローキャブのストライキ

ニューヨークのシンボル、イエローキャブ。ニューヨーカーや観光客の交通手段として日々重要な役割を果たしているイエローキャブだが、9月初旬、一部のドライバーによるストライキが起こった。ストの原因は、ニューヨーク市がキャブドライバーに導入を促しているGPS端末設置への不満によるものだ。


キャブドライバーが不満をあわらにしているGPS端末だが、タクシー利用者としてはメリットは大きい。まず、GPS端末が後部座席に取り付けられることによってタクシーが今どこを走っているのかわかる為、悪質な運転手に遠回りされたりしないだろうか、という不安感からは開放される。また、このGPS端末はタクシーの料金メーターと連結しているため、これまで現金オンリーだったイエローキャブでもクレジットカードが利用可能となる。キャッシュをあまり持ち歩かないカード社会のアメリカ、クレジットカードが使えるとなると利便性は大きくアップする。そして、万が一忘れ物をしてしまった場合でもイエローキャブの番号を控えておけば追跡もできる。ちなみに、イエローキャブのドライバーの登録番号は後部座席、運転手と乗客の間にあるスクリーンに書かれているので控えておくことをオススメする。万が一ぼったくられたということがあってもこの番号を苦情機関に訴え出ることができるからだ。そしてこのGPS端末はタッチパネルになっていて、観光情報、天気予報、レストラン情報などのニュースも見ることができるそうで、観光客にもうれしい機能といえる。


利用者にとっては特典満載のGPS端末だが、キャブドライバーの多くは悲鳴を上げているというのも事実である。まず、このGPS端末を搭載する費用は、会社ではなくキャブドライバーの負担。そしてこの費用が7000ドル(約80万円)ぐらいかかるというから不満が上がるのもわからないではない。そして乗客がクレジットカードを利用した場合、小売店同様クレジットカード利用手数料はキャブドライバーの負担となる。カード手数料の負担だけでも1年で軽く1000ドルは超えるという話で、ニコニコ現金商売を長年やっていたドライバーにとってはとんでもない負担かもしれない。また、ストを起こしたタクシー運転手連盟は、非番の時もGPS端末で居場所が特定されるのはプライバシーの侵害、と主張している。私に言わせれば、今までサボってました、と自分で言っているようなものだが。。。


イエローキャブのドライバーには悪いが、利用者個人の意見として私はGPS搭載に大賛成である。私は幸いこれまで悪質なドライバーに遭遇したことはないが、純粋にドライバーが道を知らなかったために遠回りになって余分にお金を払う羽目になったことは数回ある。GPS端末が搭載されれば、乗客の方からも間違いが指摘できるようになるはずであるし、ごまかしはきかなくなるはずだ。タクシーもサービス業のひとつ、乗客へのサービス向上に努めてほしい。


ハイブリッドカー導入といい、今回のGPS端末導入といい、イエローキャブに次々と革命を起こすニューヨーク市だが、そのしわ寄せはどこかにきているのである。


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現地記者:Yoshiko A.
アメリカ在住通算13年。LAの大学留学を経て、現在は大手メーカーの
スポーツウェア部門でコーディネーター、及び通訳として勤務中。
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