ギリシャ神話とクノッソスの迷宮
ギリシャ神話を読んだことがありますか?個性的な神様と興味深い逸話がおもしろく、西欧文化の基礎にもなっています。普通の人は、このお話をただの作り話として読むと思いますが、ギリシャ神話を歴史の記述として読んだ人がいます。

ギリシャ最大の島、クレタ島で有名な遺跡は、ミノア文明(紀元前2600年〜1100年)の華、クノッソス宮殿です。この遺跡の発見は、イギリス人の考古学者アーサー・エヴァンスによるもので、入り口には彼の銅像が立っています。現在残っているものは、ほとんどが修復、再建されたものですが、彼が、ギリシャ神話の記述を信じ、その夢を掘り当てたといってもいい非常に興味深い場所です。シュリーマンがホメロスの叙事詩を実在したことだと信じて、トロイやミケーネの遺跡を発掘したのと同じように、夢やロマン、想像力、信念の偉大さ、大切さを実感します。

さて、アーサー・エヴァンスを触発したギリシャ神話の記述とは・・・・?
ギリシャ神話の中では、最高神ゼウスはクレタ島の洞窟で育てられたと書かれています。確かに、クレタには3000もの洞窟があり、私の泊まったホテルでも、自然の洞窟がカフェとして利用されていました。クノッソス宮殿の説明をするためには、このゼウス神の話から・・ゼウス神が小アジアの国の王女エウロペ(ヨーロッパの語源ともなった)をさらってクレタ島に連れ帰り、その間に生まれたのがミノス王です。紀元前18〜16世紀に絶頂に達したクレタ島のミノア文明は、この王の名前に由来しています。クノッソス宮殿は中が迷路のようになっていて、一度入ると出口を見つけるのが難しいため、迷宮とも呼ばれています。これは、ギリシャ神話によれば、発明家ダイダロスの設計で、ミノス王とその妻パシパエの子で、頭が牛で体が人間のミノタウロスという怪物が閉じ込められていたところだとか。ミノス王はミノタウロスの食料として、アテネから9年毎に生け贄(7人の少年、7人の少女)を送らせることとしたそうですが、3度目の生け贄にアテネの英雄テセウスが志願して迷宮に侵入し、ミノタウロスを倒したのです。脱出不可能と言われた迷宮は、ミノス王の娘であり、テセウスと恋に落ちたアリアドネからもらった糸玉によって脱出することができたそうです。

そういう背景を知って見ると、遺跡見学もより楽しいものです。遺跡の詳細説明はガイドブックにまかせるとして。。遺跡は、中庭を中心に、西翼と東翼に分かれていて、迷宮と呼ばれるだけあって、内部も相当入り組んでいます。今から何千年も前のミノア期の様子を現したフレスコ画、儀式の行われた場所や倉庫や劇場などの生活の場、トイレや飲み水などの上下水道システム、など、とても興味深いところです。
============================================================
現地記者:kiyomulan
2000年に渡航。ギリシャ人の夫と結婚。
現在はアテネ海外ウェディング・コーディネーター兼通訳を行っている。
============================================================













この記事に対してリンクしました、ということを相手に自動的に通知する仕組みで、ブログ(Blog)の機能のひとつです。相手側もトラックバックを確認することでそのリンク先を知ることができます。
なお、このサイトでは、【Movable Type】というウェブログツールを使用しております。
したがって、阪急交通社が保証する内容ではありませんので、あらかじめご了承ください。
そのため、一部のブログやサービスによってはトラックバックが出来ない場合もありますが、予めご了承ください。
リンクがない場合には、「HTTP error: 403 Throttled」として、トラックバックが張り付かない仕組みになっております。