ポーランドの山の首都、ザコパネ
今回は、ポーランド有数の山岳リゾート地、ザコパネをご紹介します。
連休や夏のバカンスなどまとまった休みがとれるときには、
一家でマイカーで行楽地まで遠出するのが、ポーランド人のライフスタイルです。
ワルシャワなどポーランド北中部にすむ人は、北東部の湖水地方マズーラへ、
クラクフなど南部に住む人は、南部のタトラ山脈やベスキディ山脈へ、というのが一般的です。
そしてザコパネは、このタトラ山脈へのゲート都市となっている町です。
クラクフからバスで2時間とアクセスもよいことから、夏は登山、冬はスキーと、
一年を通して大勢の観光客が訪れ、それゆえ「ポーランドの山の首都」ともいわれています。
ザコパネの見所は、メインストリートのクルプフキ通りと、最古の木造教会があるコシチェルナ通り、
グバウフカ山 、大カスプロヴィ山、タトラ自然公園とモルスキェ・オコなどです。
それほど大きな街ではないので、2泊3日もあれば、充分に魅力を堪能できます。

[写真]グラーリとよばれるザコパネ地方の人々
ザコパネへついたら、まずはメインストリートのクルプフキ通りを散策してみましょう。
手作りの民芸品や野菜や果物、チーズなどが売られており、町歩きだけでも十分楽しめます。

[写真]メインストリートのクルプフキ通り
グバウフカ山へは、クルプフキ通りの北側からケーブルカーやリフトで頂上まで上ります。
ケーブルカーやリフトは、もともと冬のスキー用のものですが、夏の間も観光客用に運行されていて、
山頂からは、ザコパネ市街や、はるかタトラ山脈の岩山を見渡せます。

[写真]グバウフカ山のケーブルカー
また写真の巨人が横たわっているように見えるのは、ギェヴォントと呼ばれてる山です。
このギェヴォントの巨人の頭の部分(写真では右の小山)には十字架が立てられており、
(写真ではあまり見えませんが)ザコパネ市街からも、肉眼で見ることができます。
この十字架ですが、昔このギェヴォントで登山家が亡くなったことから、
犠牲者を弔うために立てられたものだそうで、毎年多数の登山家がこの十字架を目指して登山します。
しかし1800メートル級の山頂の、しかも周囲に何もないところに立てられた金属性の巨大な十字架なため、
これまでにたびたび雷が落ちており、そのつど登山者の間に犠牲者が続出しているという、いわくつきの場所です。

[写真]ギェヴォント
さてザコパネ駅前のロータリーから出発するミニバスに揺られること約30分、
スロバキアとの国境ゲート付近を過ぎると、タトラ自然公園の入り口に到着します。
ここでのお目当ては「モルスキェ・オコ(Morskie Oko)」とよばれる青緑色の湖です。
モルスキェ・オコまでは、自然公園入り口から徒歩で片道2時間20分です。
途中まで出ている乗り合い馬車を利用してもよいのですが、周りを見ると、みんな歩く歩く!
「せっかく山に来たからには歩くでしょう!」とばかりに、大人も子供も、元気に歩いています。

[写真]タトラ自然公園
モルスキェ・オコ(Morskie Oko)とは、ポーランド語で「海の瞳」と いう意味です。
ポーランド人には、「きれいな青い色=スラブ民族のきれいな青い瞳」のイメージがあるのですが、
モルスキエ・オコも、その湖水の色がまるで青い瞳のように美しいことから、「海の瞳」の名前がつきました。
そしてこのモルスキエ・オコをさらにこえると、スロバキア側に出ることができます。

[写真]モルスキェ・オコ
このタトラ山脈は、スイス・アルプス山脈とならび、ヨーロッパで有数の高山地帯で、
そのためヨーロッパ中の登山愛好家が沢山集まる場所となっています。
子連れで楽しめるグバウフカ山に、本格的なスポーツ登山を楽しめるタトラ山脈と、
ザコパネは、ファミリーから本格的な登山愛好家まで、幅広く多くの人が楽しめるバカンススポットなのです。
さてさてザコパネの魅力はまだまだあります。
次回以降も紹介していきたいと思います。
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現地記者:ヴァシレフスカ・サチコ
2003年東京大学大学院終了 生命科学修士
同年4月ポーランド人の夫と結婚、ポーランドに移住
ポーランドにてフリーライターとして活躍
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