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2006年12月15日
カテゴリー:ヨーロッパ・アフリカ | オーストリア(東中欧)

オーストリア/ウィーンにあいさつを4「協奏曲のモーツァルト」

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4「協奏曲のモーツァルト」

 モーツァルトが後世に大きく影響を及ぼしたと云われるのは、ピアノ協奏曲とオペラの世界です。
彼が何種類・何曲の協奏曲を書いたのかは正確には知りません。
複数書かれているのはピアノとバイオリンぐらいで、その他は殆どの器楽の為に一曲書かれています。

モーツァルトは同時期に、同種類の曲を複数書くことがしばしばあり、
バイオリンは19才の時に5曲書かれ、ピアノにおいても数回にわたりその傾向がみられます。


 ピアノ協奏曲で私が特に気に入っているのは、1784年に書かれた14番から19番で、
これらはわずか36日間で書かれたと云われています。
気にいっている理由は、どこまでも自由で天衣無縫であって欲しいという、私が望むモーツァルト像そのままの雰囲気が感じられるから。
まるで、茶目っ気たっぷりで自由奔放なモーツァルトが「僕のこと好き?」とたずねかけてくるような、そんな印象を強く受けるからです。
アインシュタインは、この6曲のピアノ協奏曲を指し、「これはモーツァルトが自分自身のために書き下ろしたもの」と評したとのこと。


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オリジナルスコア 楽譜/イメージ(写真提供:オーストリア政府観光局)


 そもそも芸術において報酬・期限というのは良い作品を生み出すには無用の物であり、
ましてや時の権力者による政治・思想への介入は最悪の足かせに違いありません。
これらにどれほどの音楽家が泣いたことでしょうか。
また、作曲家・演奏家においては聴衆の反応を気にするより、自然で自由な自身をさらけ出す方がより感動を生むと、私は信じています。
これらのピアノ曲からは自由の魅力がありありと感じられます。


 モーツァルトの協奏曲に話を戻しますと、クラリネット協奏曲と最後のピアノ協奏曲27番にも、私は特別な想いを寄せています。
双方ともに彼の魂はすでにこの世ではない、別世界にありながら書かれたもののように感じるのです。
全てを悟り、俗世界から解脱し、喜怒哀楽も感じない。
「耽美」の一言に尽きる世界ではないでしょうか。


・・・次回はオペラのモーツァルトを。<ツル>

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