Parkhust、Parktown North、Rosebank、Linden、Illovo、Braanfontein辺りが元気なヨハネスブルグのレストランシーンですが、老舗の存在を無視する訳にはいきません。
Tortellino d'Oroは友人のイタリア系南アフリカ人夫婦に紹介されて以来定期的に通っている、お気に入りのお店です。住宅地Oaklandの小さなショッピングセンターにあるこのレストランは、20数年の歴史を持つ老舗イタリアン。エミリア=ロマーニャ州で生まれ育ったオーナーが「マンマの味」を提供しようと始めたお店です。
ピザ、パスタは南アの多くのレストランで目にすることができます。ただし、テイストは本場に近いというよりもアメリカン・イタリアンが多くて、ワインを楽しみながらゆっくり食べるにはなんとなく不向き。Tortellino d'Oroはこの正反対で思わずワインを注文したくなる一品が、適度な距離感を保ちながら提供される、これが何度も足を運んでしまう理由なんだと思います。
パンはシンプルなものとオリーブを練り込んだものの2種類で、ペーストが添えられています。この日はアーティチョークとオリーブでした
前菜はメニューから注文もできますが、盛り合わせもできるとのこと。併設のデリカッセンのショーケースから数品を盛り付けてもらいました。スップリ(ライスコロッケ)、アーティチョークのマリネ、グリルした茄子のマリネ、カプレーゼ、と定番揃いになりました。
パスタの一皿目は、スモークサーモンのカッペリーニ。カッペリーニは日本だと冷製パスタのイメージが強いですが、こちらは温かいパスタ。見るからに濃厚そうなスモークサーモンがしつこいくらいパスタに絡む濃厚な味で、パンとワインが進みます。
もう一皿は、お店の名前にちなんでトルテッリを。ポルチーニがたっぷりのパスタにセージ&バターのソースを絡めるだけなのに、なんでこんなに美味しいんでしょう。
ホワイトクロスで一見敷居高そうに見えますが場所柄か子連れにも寛容で、ディナー時でも小さな子ども連れを見かけます。サービスは迅速かつしっかりしていますが、ついつい長居したくなるお店なので、時間に余裕がある時に訪問するのがオススメです。
- 現地記者:
- 西優希
学生時代に東ケープ州の村でホームステイを経験。約10年ぶりに、今度は家族を連れて南アフリカに帰って来ました。専門は栄養学と幼児教育。コムラッズマラソンの完走目指してトレーニング中です。
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