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2008年09月11日
カテゴリー:北米・中南米 | メキシコ

メソアメリカ唯一の大一枚岩のピラミッド神殿

またまた、ちょっとマイナーな、つまり、外国の観光客はあまり訪れないけど。。。。。。。
だが、メキシコ唯一の一枚岩を刻んで作ったピラミッド マリナルコの遺跡について。


一枚岩の建造物は世界では、インドのマーマッラプラム、エジプトのアブ・シンベル神殿、エチオピアのラリベラetcとか。
それと並ぶと強調しておこうかな?


遺跡はやっぱり、元気なうちにいかなくちゃあ。。。。と言うのが持論だが、このマリナルコの遺跡、山の中腹にあるから、山登りの覚悟が必要。
とは言え、片道30分くらいのハイキングコースです。
ティオティワカンほどの標高ではないが、ここマリナルコの地も1800mほどある地だから、一気に上ると心臓に優しくない結果になる。
だから、ゆっくり、ゆっくり、周りの緑を楽しみながら、また、階段のところどころに置かれたマリナルコの説明(スペイン語と英語と先住民語で書かれているけど)も
読みながら、登ってゆくのがよろしいようです。


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写真の説明:登って行く途中、あっちこっちに説明がある。


遺跡は結構切り立った山の上にあるが、当時の人はやはり、そんなアクセスの面倒なところに神様を祭る神殿を作ったのは、神様は、天により近い所に祭るという事で、メソアメリカのピラミッドは作られた訳だから、人工のピラミッドを作る手間をちょっと省いて、山をピラミッドに見立て、その上に神を祭った!?
という私の勘ぐりは兎も角、山は昔の人々にとって、神聖なもの、神聖な場所として考えられていたのも事実である。
それと、山はアクセスが大変という事は要塞の意味もあり、ティオティワカン崩壊後の都というのは、山の上に多く作られているのである。


平地から遺跡のある山の中腹までの高さは125m、その神殿が使われていた当時はどの程度の道か階段が作られていたのかは不明だが、今は遺跡見学の人のために作られた約400段ほどの階段を登ってゆく事になる。
テイオティワカンの太陽のピラミッドが高さ65mで、その階段数は248段であるから、太陽のピラミッドの倍のピラミッドを登る気分だ!


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さて、マリナルコの地も古い時代から、人々が住み始めた。そこは、マトラチィンカ族の地であった。その古い時代の遺跡は、山の頂上にあると。


15世紀、アステカ王国の発展とともに、アステカは領地を広めていったが、この地もアステカ王国に征服され、16世紀初め、アステカ王の命令により、この山の南中腹に山を削り、埋め立てもして、テラスを作り、そこに、宗教センターを作った。
その一番重要な建造物のピラミッド神殿は、山の側面の一枚岩を削って階段もその上の神殿の部分も神殿の彫刻も全て作っているから、ピラミッド全体がひとつの石の彫刻芸術と言えるかもしれない。


02_03.jpg
写真の説明;一枚岩で作られた一番重要なピラミッド神殿


ピラミッドの階段の下の両側に2頭の狛犬風のジャガーの彫刻(ひとつは大変風化してしまっているが)がある。


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写真の説明:階段の下の狛犬風ジャガーの彫刻。よく残っている方だが、頭が壊れてない。岩の彫刻の一部であるから完全にくっついている。


上の神殿の入り口は地下の怪獣の顔で、その開いた口が入り口で、口は二枚の舌を出して、この神殿に入るには、怪獣に飲み込まれる気分だろうな。
今は入るのが禁止されていて入れないけど。


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写真の説明:神殿の入り口


中には、3羽の鷲と1頭のジャガーの彫刻がある。


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写真の説明:中には入れないので、博物館のコピー の写真。もともとは色がついていたようだがオリジナルは、色がだいぶ落ちてしまっている。


この神殿はアステカのもっとも強い兵士で近衛兵的 鷲兵士、ジャガー兵士の学位式が行われた所と、博物館の人が教えてくれたけど。
そして、中央の鷲とジャガーの間にある筒状の穴は、その学位を受ける兵士の自己犠牲の血が注がれたところだと?!
あー、偉い兵士の学位をとるのも痛い事ですねえ。


前にも書いたが、メソアメリカのいろんな遺跡は、天文学上のいろんな軌道と一致している建造物が多いが、このマリナルコのこの神殿も同じく、春分、秋分、夏至、冬至の線が神殿のある線に一致しているようになっていると。


メソアメリカ文明では鷲とジャガーは太陽のシンボルである。
また、同時に二つの相反する宇宙の力を現すのだそうだ。天と地の。
この自然の相反する二つの力が合体、また競合する事で宇宙のバランスが維持され、宇宙が持続することできる。
宇宙を司る神々に、人間の生贄をささげる事で、神の怒りを沈め、宇宙が持続される事で、人間も生きながらえる事ができると考えたと。


宇宙のバランスといわずとも、人間のバランス感覚が、最近ちょっと崩れかけてるって???


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写真の説明:他の建造物も山の岩にへばりついたように作られているし、一部は山の岩が刻まれ作られている。


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写真の説明:遺跡からマリナルコの町が眼下に広がっている。


追記
マリナルコの遺跡への行き方。
メキシコシティーから、約100キロ バスで行く場合、メキシコシティーの西バスターミナルから、
マリナルコ行きのバスで。
月曜日は休み。



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現地記者:サッチー
メキシコに語学留学後、1977年に渡航。
のべ28年間メキシコ生活。
現在、観光ガイドの仕事をしている
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