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2008年09月12日
カテゴリー:北米・中南米 | メキシコ

伝統的民間医療

コロンブスのアメリカ大陸到来(メキシコでは、アメリカ大陸発見という言い方はけしからんというので、アメリカ大陸、新大陸発見とは言いません)以来、西洋文明がメキシコにも入って来た。
そして、西洋医学なるものも。


だが、西洋人のアメリカ到来以前にも、メキシコのもともとの住民、先住民、インディヘナは、彼らのやり方で病気に対処してきた。
その伝統的民間医療といえる病気対策方法は、今なお、西洋近代医学とともに、人々に特に先住民の多くの人々に実践されている。


昔からの人々の考え方の中で、病気になるのは、体に悪い気などが取り付いたとか、他の人のmal de ojo(目の悪)、つまり他人に嫉妬や悪意で見られたために病気になると考え、それを排除してもらうために祈祷師に清めをしてもらったり、お払いをしてもらうという方法で病気を治す。
また、村のそういう祈祷師とかcurandero(民間療法医)というのは、代々受け継がれて来た薬草の知識を持った人であり、清めを行うと同時に薬草を処方することによって病気を治すという医者の役目を果たしてきた。


西洋医学が入ってきてから、つまり、メキシコが征服され、そして、独立しての歴史、500年もなる今でも、特に地方の田舎においてクランデロと言われる人が、病気治療に重要な役割を果たしている。
特に、シャーマン的加持祈祷という方法は、昔の先スペイン期のインディヘナの宗教と植民以後のカトリックと融合した形で、今でも先住民の人々などの間で特に実践されている。


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写真の説明:チャパス州 サン クリストバル デ ラス カサスの伝統民間医療博物館の展示
        クランデロといわれる人は、宗教的儀式を執り行い、病人の治療をする。


地方の田舎では、西洋医学の機関が少ないと同時に、多くの人々は西洋医療機関の病院などに支払うお金がないためにクランデロ、祈祷師などの民間医療に頼るという現実もある。


彼ら、クランデロの薬草などの知識は、必ずしも、まったく西洋医学が否定してしまうには値しない、長い伝統と歴史があるものである。


メキシコの田舎の人だけでなく、都会の人々でも、病気治療のために病院へ行くと同時に、市場には必ずあるが、いろんな薬草を売っている薬草店がある、その薬草を買い求め、日常生活の中で、ハーブティーなどのお茶として、常用している。


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写真の説明:クエルナバカの薬草植物園の博物館の展示であるが、このような薬草を売る露天は、
        必ず何処の市場にもある。


また科学薬品の弊害を心配して、薬草などだけを使った薬を処方し、食事も菜食主義を薦める医者 ナトリスタ(メキシコの漢方医と言ったところか?もっとも、これは、メキシコの伝統薬草医学によるものである。)に、病気治療を頼る人も多い。(我が家の寝たきりになってしまった姑もそうであるが)


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写真の説明:サン クリストバル デ ラス カサスの博物館には、薬草から作った薬や薬草茶を売るお店があった。


私は自分のために高血圧に効果があるというお茶を買った。


薬草店の薬草の種類は、実に多く、これは何に効果がある、これは何の病気のよいというのがある。


民間医療に使われる薬草などの薬草植物園がクエルナバカ市にある。


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写真の説明:クエルナバカ市の薬草植物園


その広い敷地には、多くの植物が植えられているがその植物が、それぞれ何かに効く薬草になるという事であろう。
なんか、全ての植物がそれぞれ何かの効果がある気がしてくるが。


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写真の説明:木に絡まってツルをのばしているバニラとその効用の説明の写真。ちなみにバニラもメキシコ原産の植物です。香料として使う他に、熱ざまし、出産の助けに効果と。


話は別の事になるが、その植物園の土地は、もともとは、1862年のフランスのメキシコ侵略の結果、メキシコの皇帝となったマキシミリアムが、恋するインディヘナの女性のために手に入れた土地であった。
彼の恋は実る事もなく、この土地を手に入れた翌年1867年には悲劇の皇帝マキシミリアムは銃殺された。


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写真の説明:薬草植物園の博物館の建物にかけられたプレート
       「インディア ボニータの家 1866年マキシミリアムの命令で建てられた、修復され、
       伝統医学博物館となる。」と書かれている。


誰もいない美しい緑の植物園の中をびっくりするような大きな白い蝶が一匹ひらひらと飛んで行った。
ふっと、それは、蝶の採集が好きだったというマキシミリアムの化身だったような気がした。


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現地記者:サッチー
メキシコに語学留学後、1977年に渡航。
のべ28年間メキシコ生活。
現在、観光ガイドの仕事をしている
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