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2008年04月28日
カテゴリー:北米・中南米 | メキシコ

今、サボテンの荒野は、大昔は海だった。

(2.1億年以上も昔の海の塩?!)


先回、化石の村について書いたが、その化石の村へたどり着く手前の村は、塩田の村である。サポティトラン デ サリーナス。
やはり、周りはサボテンの山ばかりの地で、ここは、一応村を通り抜ける道は舗装されているが、
車だと、あっと言う間に村を抜けてしまう。そんな小さな村であるが、その名の通り、サリーナス 塩の産地である。


ここは、先スペイン期の時代からの塩の産地であった。
標高、1600m以上の高地であるが、山に段々畑風に塩田が作られている。
昔から塩の産地として、そして、今なお同じように塩を作り続けているのである。


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何故、こんな海とは遠い山の高地に塩田があるのか?
そう、ここは、大昔海だったのだ。


サボテン植物園の人の話などから、話をまとめると、
海であったこの地の地下は、塩をいっぱい含んだ岩塩の層がある。
それが、ピコ デ オリサバ (メキシコ最高峰の山5747m)山が、もたらす雪解け水や山の水が、地下に染み込み、
その水で、地下の塩を含んだ岩の塩が溶け出し、それが、地下水として井戸に溜まる。
だから、この井戸水は濃い塩分を含んでいる。


村の人々は、この井戸の水をポンプでくみ上げ、塩田に注ぎ、乾季の太陽に晒すと塩ができると言う訳だ。


話をしてくれた人に「じゃあ、ここの塩は1億年以上も昔の海の塩ですね?」と言ったら。
「そう言えば、そうだね。」との事。


村で、私はその億年前の海の塩を少々買った。ちょっと普通の塩より苦味がある気がしたが。
村の塩田農家のおばちゃんが、ポリタンクに入っていた塩を袋に入れてくれた。
「何に使うの?」と言うので、「お料理に使うつもりだけど」と言うと、
「お豆を煮るのに使うとおいしいよ。野菜を茹でると、色がとってもいい色に茹るよ。だけど、入れ過ぎないようにね。」と教えてくれた。


普通この辺では、何に使うの?と聞いたら、家畜用とお料理用との事。


つまり、濁ったあまり精錬されてないのは家畜用で、精錬されたのは人間用って事らしい。


塩の井戸水を水槽に貯め、その上の層と下の層での違いで塩の質が違うものができると言う事らしい。


ところで、話は別だが、メキシコはバッハ カルフォニア半島のゲレロ ネグロという場所が、ものすごい塩の産地である。
しかも、日本の企業がこの生産にかかわっている。
乾燥した地で、塩の濃い海水からドンドン塩が多量に生産できると言う事らしい。
そして、日本のこの企業、このメキシコの地で多いに儲かってるらしい。


バッハ カルフォニア半島もサボテンの生える乾燥した半砂漠の地であるが、
プエブラ州のこの標高1600mのサボテンの山の小さな村の生業は、一億年昔の海の塩を、小さな段々畑で生産する事である。



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現地記者:サッチー
メキシコに語学留学後、1977年に渡航。
のべ28年間メキシコ生活。
現在、観光ガイドの仕事をしている
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