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2007年12月04日
カテゴリー:北米・中南米 | メキシコ

アマテ紙の村を訪ねて その2

開け広がられた小さな家の前で、トントンと仕事をしている人が道から見えた。
そこを訪ね、友人が何枚かのアマテ紙を買った。


又、別の家を訪ねた、そこのご主人に話しを聞いた。
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アマテ紙の原料になる木は6種類あり、それは、それぞれ、少しずつ、違った趣の紙ができ、
又、その行程においても、違った紙ができると。


特に、もっとも手間をかけ脱色した白い紙は、3度も脱色し洗い、太陽に当てる、そして、
夏のもっとも太陽がサンサンと輝く季節でないとできないと。


また、同じ材料で同じようにやっても、その日の天気に左右されて、色合いの違う紙になると。


また、染料で染めて、ピンク、青、赤などの紙もある。格子のように穴の開いたままの紙もある。
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煮て柔らかくした樹皮を、一定間隔に並べ、トントンと叩いて広げ一枚の紙にして、
そのまだ、ぬれた紙を張り板に貼りつけ、ちょうど良い加減に乾かす。
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写真説明:樹皮をこの鍋で煮て柔らかくする。
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それは、一枚、一枚作り上げて行くもので、紙の厚さもその樹脂の繊維線も微妙に違い、
この一枚、一枚の紙が手作りの民芸品である。


一軒の家では、赤い紙を作っていると思ったら、別の家では、青い紙をトントンとやっていた。
又、別の家では、樹皮のそのままの色の紙を作っていた。
同間隔に穴が開いた紙を作っている家もあった。
樹皮を利用して、美術工芸の飾りものを作っている家もあった。
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小さな子供も母親のお手伝いで、トントン。おばあちゃんもトントン。
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庭のカマドでピーナツを煎りながら、子供たちも、みんなが、その周りに集まって、
テレビを見ながら、その近くで、お父さんとお母さんがトントン。
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それは、山の中腹の小さな村 サン パブリート村で、広い畑は、まったくなく、
この山で取れる木を材料として、村の生活の糧としての村の産業であり、家内産業である。


大昔から同じように、同じように、作り続けてきたであろう。
家の庭に置かれていた木の材料は大きな木ではなく細い枝であった。
多分、木を伐採して、材料を得るのではなく、枝などを切り、材料としているのだろうと想像する。
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写真説明:庭に樹皮の皮が干してあった。


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写真説明:家の屋根の向こうのあの木がアマテの紙を作る木だと教えてくれたが、どれだろう?


話しは別だが、メキシコの太平洋側の海でとれる紫貝から、
美しい紫の染料を採って布を染めてきたメキシコの先住民達はその貝から染料となる液をもらっても、
その貝をまた海に戻して、貝を殺すなどという事はしなかった。
海に返す事で、再び、貝の恩恵をいただくという自然の摂理を守ってきた。


だが、ある日本の業者がこの紫貝に目をつけ、貝を割り、
その中身を日本に持って行って金儲けをした人があったと。
それで、紫貝の数が激減したと言う話しを聞いた事がある。
悲しい、情けない。日本人として、恥ずかしい、申し訳ないという気持ちにさせられる。


昔の先住民の人々は、自然からその恵みを得て生活してきたが、
自然を破壊してはならないと言う摂理を守ってきたと思う。


だが、外来者が、先住民を征服したように、ブローバル化の今の時代が、自然をも、
破壊しつつあるのかもしれない。



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現地記者:サッチー
メキシコに語学留学後、1977年に渡航。
のべ28年間メキシコ生活。
現在、観光ガイドの仕事をしている
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