骸骨は家族、友達
愛国の月の9月が終わると、旗の色の赤、白、緑の飾りが消え、そして、10月中旬ともなると、
今度はメキシコの町中に骸骨が姿を現わす。

そう、商店の飾り付けが、一斉に骸骨になり、教会だけでなく、色んな場所に骸骨やら捧げ物やら、
マリーゴールドのオレンジ色の花で飾られた死者を祭る祭壇が現れ、パン屋では、骸骨パンが売られ、
お菓子屋には骸骨の砂糖菓子、骸骨のチョコレートが、並ぶ。

そして、骸骨やら、魔女やら、吸血鬼やら 鬼やらの仮装衣装や面も売られはじめる。
死者が生きてる家族や友達を訪ねてくる日、11月1、2日 死者の日には、骸骨を飾って、
骸骨パンや骸骨お菓子を食べ、子供達も、骸骨や魔女や吸血鬼や鬼などに変身し、
かぼちゃや骸骨のの容器を持ち、
「私のカラベラ(骸骨)にご協力をしてください!」と言い、お菓子や小銭をもらい歩く。

死者の日の祭りは、先住民時代からあった伝統であるらしい、それが、ハローウィンの文化と融合した。
だから、骸骨もカボチャのお化けもあっちこっとで、大活躍。
死んだら骸骨になるのだから、死者が、骸骨というのは道理。
それにしても、この骸骨達が実に楽しくしている。
音楽を奏でたり、踊ったり、酒を飲んだり、人生を謳歌しているようだ。

いや、人生というのは、変か?
兎に角、死んで骸骨になっても、メキシコ人は楽しくやるんでしょう。
メキシコ人は、骸骨を忌み嫌わない。骸骨と遊び、骸骨を笑い、そして、骸骨をいとおしむ。
それは、自分の将来の姿、死んだ家族友達の姿なのだ。
たとえば、ユカタン半島の人々は、死んだ家族の骸骨を死者の日にお墓から取り出して、綺麗にしてあげると。
ミチュワカン州の先住民の習慣では、死者の日、墓を花で飾り、ロウソクを灯して、一晩中、死者とすごす。
メキシコの先スペイン期の文化で、人間の生贄が神にささげられたが、
その骸骨は、神への奉納の証、飾っておいた。
そんな祖先の文化を受けついているのか?
兎に角、骸骨は死んだ家族や友達。
そして、なぜか、植民地初期の古い教会、修道院には、十字架といっしょに描かれた骸骨の造形があったりする。

そして、また今、死神聖母を信仰する人が増えている。
死神聖母は、もちろん顔は、骸骨。
カトリックからは、、認められず、邪教の宗教とされているが、カトリックの聖母、聖人、キリスト像と並べて死神を飾り祭る人が多くなりつつあるらしい。
カトリックの聖母、聖人より、怖いが、ご利益が大きいとか?
大鎌を持って、私を祭らないやつは、この大鎌で首ちょん切るぞ!って言うのか?どうかは、知らないが。

写真説明:私バス ぺセロのマイクロバスの天井に描かれていた死神聖母の絵 ぺセロの運ちゃんも死神聖母を信仰する人が多いようだ。
もちろん、骸骨は、昔から死のシンボル。
生の隣にいる身近な存在?
私の日本の生家の田舎では、お盆の初日の夕方、皆で御墓に死んだ家族を迎えに行く。
亡くなった家族を背中に背負って、家まで、連れてくる。
亡くなった家族が、迷わす我が家を訪ねてこれるように、家の入り口の庭で、かんばを燃やし、道しるべとする。
そして、背中に背負った家族を、彼らを迎え歓迎するために用意した祭壇にどっこしょと降ろして、
お盆の日を亡くなった家族と過ごす。
メキシコも日本も亡くなった家族への想いは同じ。
ただ、日本は亡くなった人は目に見えない存在であるかもだが、メキシコでは骸骨人形がその死者を現しているのかもしれない。


写真説明:メキシコシティーのソカロ広場にも、大きな骸骨が現れ、死者の日の祭壇が飾られる。
まあ、兎に角、この時期には、メキシコ中を骸骨がいっぱいあっちこっとを闊歩して、高笑いして、踊り歌い、
酒を飲み好きな食べ物を食べ、生きてる家族や友達と死者の日を楽しみ過ごしているそんな気がする。
追記
死者の日に、メキシコの田舎、ミチュワカン州のハニツォ島やオアハカ州の田舎の村、また、メキシコ市のミスキィク地区など
その他いろんな所で、伝統的な死者の日の祭りの様子が見られます。
また、そこまで行かなくっても、いたる所に死者の日の祭壇の飾りつけをみる事ができます。
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現地記者:サッチー
メキシコに語学留学後、1977年に渡航。
のべ28年間メキシコ生活。
現在、観光ガイドの仕事をしている
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