窓から引越し
昔、ニューヨークを舞台にした映画で「ゴースト ニューヨークの幻」というラブストーリーがあり、冒頭で主人公のサム(パトリック・スウェイズ)とモリー(デミー・ムーア)が新しく引っ越したロフトアパートへ大きな石像を運び込んでいたシーンがあった。その運び込むシーンというのが、クレーンを使って窓からその大きな石像をアパートの中へ入れようとしているシーンで、アメリカってやることが大胆だなぁと思ったのであるが、先日マンハッタンを歩いていた時、偶然にも同じような光景に遭遇し、ほんとに窓から運ぶのか、と感心した。日本ではあまりみかけない光景なのでさっそくこの様子をご紹介したい。
とある週末にマンハッタンのチェルシー地区を歩いていたときのこと。通路の真ん中に大きなクレーンが停まっているのが見えた。その時は一瞬工事してるのかな、と思ったが日曜日であったし、別に工事をしているような雰囲気ではないなぁ、とよく見ると、クレーンに荷物を載せているのがわかった。ぱっとみた感じは、設計事務所が使うプロッターのような機器である。
そしてこれって、もしかしてクレーンで引っ張りあげて上に入れるのかな、と頭上を見ると、窓が全開(と、いうか窓ごと全部取り払っているようだが)しているところがあり、誰かがクレーンで荷物が上がってくるのを待っているようだ。
ニューヨークはよく言えば歴史のある街だが、言い換えれば建物も古いものが多く、築100年を超えるものでも現役で使われていることが多い。(おそらく、壊して建てかえるのは膨大な費用がかかるのだと思う)そのため、5階建てぐらいのアパートではエレベーターがない、Walk-upと呼ばれるビルがあるのはざらで、階段もせまく大きな荷物は回りきらないことがほとんどだ。商業ビルでも搬送用エレベーターが全て完備されているわけではないし、このような方法が必要になってくるのだろう。クレーン車を使った搬送費用はバカ高い、と聞いたことがあるが・・・
しばらくして、クレーン車は予想通り荷物が載ったゴンドラを窓がない部屋までひっぱりあげた。やることがダイナミックだなぁ、と感心した。
聞いた話では韓国でもこのようにクレーンを使って窓から荷物を搬入する引越し方法があるそうだが、このメソッド、一等地にビルが借りれクレーン車が雇えるほどの経済力がある人(または企業)だけの特権かな?
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現地記者:Yoshiko A.
アメリカ在住通算13年。LAの大学留学を経て、現在は大手メーカーの
スポーツウェア部門でコーディネーター、及び通訳として勤務中。
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