Charging Bull
新年を迎え、日本もちょうど今初詣シーズンである。今年一年の安全、幸運を願って神社に参拝する人が多いことだろう。
そして神社で参拝したときよく目にするのが触るとご利益があるという縁起物の狛犬。金運がアップする、子宝に恵まれる、など神社によって様々であろうが、なんと、ニューヨークでも、仕事運、金運アップにご利益があるという銅像があるというのだ。この銅像に触っていい仕事が見つかったというビジネスマンもいて、ニューヨーカーの間でちょっとうわさの縁起物だ。うわさによれば、特に鼻と肩を触るとご利益があるらしい。今年一年のGood Luckを運んでくれるよう、今年一番はまずこの銅像をご紹介したい。
さて、金運、仕事運がアップするという縁起物の銅像はCharging Bullといい、、ニューヨーク証券取引所に程近いBowling Greenに設置されている。
Charging Bullとは直訳すれば、突進する雄牛。その名の通り、今にも突撃してきそうな形相の雄牛である。

今やファイナンシャル・ディストリクトのシンボルとしてすっかり市民権を得ているチャージング・ブルだが、この銅像の設置にいたってはおもしろい経歴がある。
1989年12月15日、チャージング・ブルはニューヨークのウォール街に突如姿を現した。彫刻家のArturo Di Modica氏が、株式市場の暴落で衝撃を受けた人々を励まそうと、自費でこのチャージング・ブルを製作し人々へのクリスマスプレゼントとして勝手にニューヨーク証券取引所の前に設置したのである。ちなみに制作費は$360,000、日本円で4000万を超える大金であった。
ではなぜ、雄牛だったのか?Bull(雄牛)とは金融用語で相場の上昇、そして強気を意味する。Di Modica氏は、皆が切望する相場の上向きをBullに託し、ウォール街にBullをプレゼントしたのだ。
当然、無断で路上に銅像を取り付けておいて警察がだまっておくわけがなく、一時は警察に没収されてしまったブルであったが、多くのニューヨーカーのリクエストによりブルはパブリック・アートとして「釈放」されニューヨーク証券取引所から2ブロック離れたボーリング・グリーンに設置され一件落着となった。
チャージング・ブルのクローズアップ。細部に亘ってなかなかリアルな銅像である。

そして正面からの写真はよく見かけるものの、あまり公開されていないのがブルの勇ましい後姿。

チャージング・ブルは観光客にも大人気。ブルと写真を撮ろうと、寒風吹き荒ぶ中にも順番を待ってうれしそうに記念撮影する人達。

2008年、いい年になりますように、チャージング・ブルに倣って強気の姿勢でがんばりたいところである。
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現地記者:Yoshiko A.
アメリカ在住通算13年。LAの大学留学を経て、現在は大手メーカーの
スポーツウェア部門でコーディネーター、及び通訳として勤務中。
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