ビッグアップル、グリーン・アップルを目指す
ニューヨークの風物詩、イエローキャブ。マンハッタン、特にミッドタウンやタイムズスクエア周辺を走っている車といえばほとんどがイエローキャブかバス、配達トラックである。ニューヨークが舞台になっている映画を見ても、必ず登場するのがイエローキャブだ。そして今、このニューヨーク名物のイエローキャブに変化がもたらされようとしている。

ニューヨーク市ブルームバーグ市長は5月22日、今後5年以内にニューヨーク市内を走るイエローキャブを全てハイブリッド車に切り替えると発表した。現在、マンハッタンではすでに全米最多の375台のハイブリッド仕様タクシーが導入されているそうだが、これを来年の10月までに1000台に拡大し、2012年までには市内のタクシー、1万3000台を全てハイブリッドに切り替えるというのだからかなり大規模な試みだ。ハイブリッド車とはガソリンエンジンと電気モーターの長所を組み合わせた車両で、特性をうまく利用した燃費の良さで知られている。そしてハイブリッド車は燃費がよいだけではなく、普通車と比較し温室効果ガスの排出量が少ないことから地球に優しいクルマとして近年注目を浴びている。
ニューヨーク中のイエローキャブをハイブリッド車にするという大胆な試みだが、もしこれが実現されれば大幅な大気汚染改善につながるのは火を見るより明らかである。ニューヨークに一度来たことのある人なら、マンハッタンを走るイエローキャブがいかに多いかということはよくご存知だろう。言い換えれば、キャブドライバーやトラックの乱暴な運転や駐車場の高さから自分の車を運転してマンハッタンに出向く人は非常に少なく、ほとんどのニューヨーカーはイエローキャブやカーサービスと呼ばれるリムジンカーを利用している。タクシー代もマンハッタン内だとせいぜい7ドルから10ドルほどでおさまるし、事故や駐車代を考えると自分の車を使う人は少ないのもうなずける。
ハイブリッド車を導入することによって燃費が2倍になれば、排出される温室効果ガスは二分の一になる。マンハッタン中のイエローキャブが全てハイブリッドになったとしたらマンハッタンの空気もかなりクリーンになるのではないだろうか?
世界の最先端を行く街ニューヨーク。環境保護という観点からもトップにたつことができるだろうか?ビッグアップルをグリーン・アップルに変えることができるか、ブルームバーグ市長の手腕に期待したい。
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現地記者:Yoshiko A.
アメリカ在住通算13年。LAの大学留学を経て、現在は大手メーカーの
スポーツウェア部門でコーディネーター、及び通訳として勤務中。
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