ここは外国
マレーシアは治安も安定していて、人々ものんびりしているし、物売りがしつこく
売りに来るわけでもないし、女性の一人旅でも安心して楽しめる所だと思う。
しかし海外に来ると当たり前だが、我々日本人は外国人。だから『自分の身は自分
で守る』という鉄則は例外ではない。私の印象として、日本人は他の外国人に比べ
て『隙がある』ように思う。
クアラ・ルンプールは大都会で、地元の人も豊な生活をしている人が多いが、それ
でも『日本人は金持ち』というイメージがある。マレーシアの人は、日本は物価が
高い、貨幣価値が高い、旅行者は沢山お金を持っている、あまり英語ができない、
真面目な人が多い、そんな風に日本、日本人をみているのだ。
外務省のマレーシア渡航注意でよく言われているのが「賭博詐欺」だ。主に狙われ
るのは割と若い人でバックパッカー風の人のようなのだが、街中で「あなたは日本
人ですか?娘が日本に留学するのですが、日本の事を教えてもらいたいので友達に
なってもらえませんか?ウチでお茶でも飲みながら話をしましょう。」というよう
な声のかけられ方をする。あるいはコーヒーショップで話をして、打ち解けた感じ
になったら「自宅へ招待したい」と言い出し連れて行かれることもある。
一人旅で異文化交流、地元の人と友達になりたい・・・そんな風に思っていても基
本の「知らない人についていかない」これを外してはいけない。
連れて行かれるのは大抵KL市内から少し離れた住宅街で、同じような家が並ぶ住
宅街は旅行者にはランドマークもなくどこを見ても同じで、何処に連れられてきた
のか全く分からない。
お茶などを出されて、日本の話などもしつつ、ブラックジャックやポーカーをしよ
うと誘われる。始めこそ勝ったりするのだが後半負けが続き(いかさまだから)、
所持金がなくなるとクレジットカードでお金を引き出すように言われて・・・、
100万円単位のお金を持っていかれることもあるという。
この辺りの話は、ガイドブックにも書いてあるので聞いたことがあるかもしれない。
もう随分言われている事だから本当にそんなことがあるのか・・・?なんて思った
りするが、本当にあるのだ。
ホテルに勤めていた友人が去年はなしてくれた事だが、ホテルのお客さん(白人男
性)が事件に巻き込まれたという。その人は手持ちのお金は全て取られ、さらに足
りない分は「お金はホテルにあるから。」と言って、ホテルに戻り(当然その詐欺
団の一味が近くまで付いてくる)、フロントで事情を話し、「部屋を変えてもらう
こと、一切の電話の取次ぎを止めて欲しい。」そう言いヘルプを頼んできたという。
「話には聞いていたけれど、まだそんな事があるとは思わなかったし、引っかかる
人がいるとは。」と友人は驚いていた。その白人は一人旅だった。
そして、今年、私のお客さんも同様に街で声をかけられた。私も「そんな詐欺がま
だあるのか!?」というのが驚きだった。
「自分はその手には乗らない。どんな風にやるのか見てやる。」そんな風に挑んで
みる人もいるようだが、何かあった時では遅すぎる。
●「ここにお金が入ってます。」というような格好で街の中をフラフラ歩かない。
●チャイナ・タウンなど人ごみを歩く時は必要な現金だけ持っていく。
●多めの換金をする時は、周りに変な人がいないか確認する。受け取ったらそこで
お札の枚数を数えたりせず、そのまま直ぐにカバンに入れてしまう。(大抵は枚数
に間違いはないし、狙われる事を考えたら1枚紙幣が足りなくても、自分の身を守
る方が優先だ。)
●ホテルのレストランでもカバンを置いて席を立ったりしない。朝食のビュッフェ
なんかでは注意して欲しい。
●知らない人についていかない。
●一人で裏道などは歩かない。
在住10年を越える私でも上記の事は最低守っている。日本でだってスリや引った
くりがいるのだから、外国では“エクストラ”注意して欲しい。その人の不注意か
らマレーシアに対して悪いイメージをもたれても嫌だな・・・って思うし、折角の
旅が台無しになったら元も子もないじゃない?
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現地記者:宮下クミコ
1990年に渡航。
数年後個人事務所を設立。現在に至る。撮影や取材・リサーチなど
マスコミ系のコーディネーターが主な仕事だが、
他にコンサルや通訳翻訳もやっている
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