ラマダン中の食生活
9月13日から始まったラマダン。イスラム教徒はこの1ヶ月日の出から日没まで断食
をしなくてはならない。
朝4時か5時に起き、朝ごはんの用意をし、それから19時過ぎくらいまで、食事、水、
タバコもダメである。(人に寄っては唾すら呑み込まないらしい・・・)断食が始
まる頃は、辛そうな感じの人が多いが後半になるとみんな平気な感じだ。慣れなん
だろうね、やっぱり。
イスラム教の人と結婚した人はマレーシアではイスラム教に改宗する人が多いが
(本来はmustでは無いらしい)、日本人の女性でもイスラム教徒と結婚した人など、
見かけはまったくマレー人じゃないのでサボろうと思えばサボれるのだが、断食を
ちゃんとやっている人は多い。
子供達は早い子は7歳くらいから断食を始めるようだが、10歳くらいになると大体の
子は始めるようだ。最初は1日置きとか、頑張れるところまで・・・という感じで翌
年は1ヶ月やる・・・というようなパターンが多いらしい。女子高生には「自分はイ
スラム教徒ではないけれど、友人がやってるから自分もダイエットを兼ねて付き合っ
ている。」なんていう子もいるらしい。
断食はマレーシア(インドネシアも)では『プアサ』という。英語ではFastingとい
うが、朝食のBreakfastは眠っている間食事をしていない(断食)をブレイクするか
らそう言う、とは聞いてはいたもののマレーシアに来る以前はあまりピンと来ていな
かった。しかしラマダン中、ホテルなどでは「Breakfast buffet」という看板が出て
いたりするし、夕食を指して「breakfast time」などと普段の会話にも出てくるので、
妙にその語源を納得したりする。
マレー語では「ブカ・プアサ」という。ブカは『開く』という意味なので、『断食
を明ける』っていう事だね。
通常の夜市ではなく、ラマダン限定のブカ・プアサ用の食事を売る露店が多く出る。
会社の帰りなどに買って帰る人が多い。
外で食事をする時は時間に気をつけなくてはいけない。7時ちょっと前から、イスラ
ム教徒が入れるレストランはイスラム教徒が一杯だ。彼らは着席し、食事を目の前に
並べても手はつけず、ブカ・プアサの時間になると一斉に食べ始める。初めて見た時
はかなり不思議な光景だった。マクドナルドやケンタッキーだってそうなのだ。
なのでイスラム教徒以外の人は、イスラム教徒が入れないお店(ノン・ハラル)に行
ったり、早めに行ってさっさと済ませる、落ち着いた頃に行くなど時間をずらして食
事をする。
先月、中秋のお祝いで月餅コーナーがアチコチにあったが、終了と同時に月餅はクッ
キーなどに替わった(忙しい!)。
このクッキーもこの月だけホーム・メイド・クッキーを売る商売をする人も多い。
ハリラヤにはお金がかかるから、先に書いた露店もそうだがこうやってサイド・ビジ
ネスをする人が多いのだ。
ラマダンに良く見られるのが、干しデイツ(ナツメ椰子の実)。味は干し柿に似てい
て甘い。日中断食をしているので、先ずお水とこの甘いデイツで血糖値を上げるのだ
ろう。そんなわけでスーパには中東からのデイツが沢山並ぶ。
写真はアメリカのデイツだが、「イスラムの習慣だから中東産のを食べる。」と言っ
ている人も多いそうだが、アメリカ産のデイツちょっと値段は高めだが、美味い!
(私は沢山食べないので、16個だけ入っている量り売りパックを買った。)
断食だから、粗食に・・・というのは大違いで、普段より豪華な気がする。この期間
中、友人や会社の同僚など色々な集まりで、共に日没後の食事(『ブカ・プアサ』
Breakfast)を取り、夜のお祈りをする会食がよくあるし、クリスマスや日本の正月の
ようにカードを送ったり、
写真:ハリラヤ・カード
ハンパーという食べ物の詰め合わせなどを贈りあったりする。
写真:ハンパー
禁欲の月なのか、お祭りモード(日本で言う師走のムードに似ているので)なのか・・・。
エジプトなんかも、毎晩ドンチャン騒ぎだと聞くからな・・・。
さて「断食1ヶ月後、痩せるのか?」私の友人達に聞くと、返事はやはり大抵は「痩せる」
だが、中には変わらないという人もいる。どぉ?来年はやってみる?
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現地記者:宮下クミコ
1990年に渡航。
数年後個人事務所を設立。現在に至る。撮影や取材・リサーチなど
マスコミ系のコーディネーターが主な仕事だが、
他にコンサルや通訳翻訳もやっている
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