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2007年10月11日
カテゴリー:アジア | シンガポール

ラマダン(ラマダーン)とハリラヤ

イスラム暦(ヒジュラ暦)9月にあたるラマダン月はイスラム教徒が行わなくては
ならない大事な修行の一つである断食をする月である。今年、イスラム暦1428
年9月1日は西暦2007年9月13日から始まり、10月12日に最後の断食と
なり10月13日がイスラム暦の10月(シャウワール)1日となる。陰暦を使っ
ていて(各月29日あるいは30日)、中国の暦と違って閏年による調整をしないので、
毎年11日間ずつ前倒しになっていく。(33年で1周するらしい。)


毎年ずれていくので、「一昨年のラマダンの頃は・・・」と思い出話をするにも
「えっと11月だったけ?」などと考えなくてはならず、この「一昨年のラマダン」
というフレーズを使う時は「そのラマダンの時にあった出来事限定」の話になる。
季節の無い国で過去を振り返って「あの時」とさすのはやっぱり行事が節目になっ
たりするのだけれど、イスラム暦は使えない・・・。まぁ、こういう話は「暑かっ
た、寒かった」の季節的な話が多いので、常夏のマレーシアにはあまり関係がない
のかもしれない・・・。それでも時間と行事がいつも違うのは不便な気がするのは
私だけだろうか。


でもマレーシアはイスラム教国ではあるけれど、信仰の自由はあるし、他の宗教の
祝日などもあるので、日付が動かない行事もあるわけで、そういうことが記憶の軸
になっているかな。


ラマダンの間は、日の出から日没まで断食をする事以外に、耳や鼻をほじってはい
けない、性交はいけないなどの禁欲意外に、人を騙したりウソをついてはいけない、
争いを避け、淫らな事を考える事もダメ・・・品行方正な生活をしないといけない
ことになっている。病人、旅人、妊婦、生理中の女性は断食を中断することができ
るが、元気になった時に断食を休んだ日数分ちゃんとやらないといけないことにな
っている。このような禁欲、品行方正な生活をすることによって神をより身近に考
える月でもあるのだそうだ。


断食の月であっても、普段通りの仕事をこなしていかないといけない『修行』でも
あるのだけれど、始まる頃は体も慣れていないので、役所などへ午後に行くとぼ〜
っとしている人が多く、何か頼むのも申し訳ないような気がしてしまうし、「ちゃ
んと分かっているのかな?」などと思ってしまうので、この時期に役所関係へは行
かないようにしている。(どうしても用事のある時は午前中に。)


一般の会社でもイスラム教徒はランチ時間を返上し仕事をしてもらい、その分夕飯
の準備や家族でその日の断食明けの食事をとるよう、帰宅時間を早めるなどの配慮
をしているところもある。


日常生活でもこの時期はイスラム教徒以外の人も、相手がムスリムならば会社に打
ち合わせに来てもお茶も出さないし、飲食も彼らの前でしないよう配慮する。


禁欲の月・・・なのだけれど、夜は結構みんな食べてるし、ラマダンが終わればお
正月のような賑わいになるので、晴れ着を買う人やお祝い用のお菓子や食材を買う
人も多い。厳粛なムードという感じはない。


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写真:ミッドバレー・イベント広場


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写真:KLCCイベント広場


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写真:晴れ着のお店


そして、ラマダンが明けるとイスラム暦10月シャウワール月が始まる。1日は、家族
でモスクへお祈りに行き、ハリラヤ・プアサ(断食月終了のお祝い)を祝うための
ご馳走を食べ、親類を訪ねたり訪ねられたり、春節の習慣のお年玉がマレーシアで
は導入され(?)、今は子供達にお年玉をあげたりもする。正月ではないが正月の
ノリ。


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写真:ブルー・モスク


また、シャウワール中は、『ハリラヤ・プアサ・オープン・ハウス』という、友人、
近隣の人、知らない人も含め1日中お客をもてなすホームパーティーを週末に行うお
宅も多い。首相官邸、王宮も開放されてオープンハウスの日には1日で何千人、何万
人も来るらしい。確か王宮はこの時しか開放されないはずなので、中に入ってみるチ
ャンスだ。


今年は10月13日がシャウワールの始まりで、13、14日がハリラヤ・プアサで祝日なの
で、15日まで公休日になる。会社によっては長く休暇になるし、会社を閉めない所は
イスラム教徒の人だけ大体1週間くらい休みを取る。クアラ・ルンプールなどは多くの
人が帰省してしまうので静かになるのだが、休みを交代で取らないといけない職業、
例えばホテルなどは、マレーシアのように多民族国家だと「私は春節に休みを取るの
で」「私はクリスマス休暇にするので」とそれぞれが上手く割り振っているので、合
理的だなと思う事もある。



マレーシアへのツアーはこちらから
そのほかのツアーはこちらから


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現地記者:宮下クミコ
1990年に渡航。
数年後個人事務所を設立。現在に至る。撮影や取材・リサーチなど
マスコミ系のコーディネーターが主な仕事だが、
他にコンサルや通訳翻訳もやっている
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