タイ/極彩色の国へ
![]() エメラルド寺院/イメージ |
神が宿る場所 ワット・プラケオ 悠々と流れるチャオプラヤ川のほとり。色鮮やかな神々や黄金に輝く尖塔、緻密な細工が施された外壁に目を奪われる。ここワット・プラケオは、タイ王国歴代の国王たちと王室を守る、最も格式の高い寺院。広大な王宮の敷地内でひときわ目立つ本堂には翡翠の座像仏が安置され、エメラルドのように輝くことから“エメラルド寺院”とも。 日本の寺院からは想像できない、そのど派手な色彩に圧倒される。 タイ語で寺院を意味する“ワット”。国中に点在する寺院はどれも個性的だ。バンコク最古の寺院、涅槃寺・ワット・ポー。長さ46mもの黄金の涅槃仏が横たわり、その足の裏には真珠母貝の螺鈿細工による108の仏教宇宙が描かれる。三島由紀夫の小説『暁の寺』の舞台ワット・アルンは、早朝と夕暮れに独特のシルエットを浮かび上がらせる。まさにタイは、神が宿る場所と言うにふさわしい。 |
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![]() 水上マーケット/イメージ |
喧噪と微笑みと クルンテープ・バンコク 黄金の寺院と、高層ビル。ジャスミンの高貴な香りと、食欲をそそる屋台の匂い。街の喧噪と、人々の微笑み。天使の都では、動と静が不思議と共存する。 首都バンコクの動を感じるなら、まずは市場へ。若者に人気のサイアム・スクエアにはプラトゥーナム市場。衣料品や食品など地元の人々の生活が垣間見える。週末限定のチャトチャック市場は、1万店舗が並ぶ巨大市場。品揃えは雑貨からペットまで実に雑多。物売りのかけ声と人々の熱気が市場の醍醐味だ。小腹が空いたら、街のあちこちにある麺やご飯の屋台で胃袋を満たすのもまた楽しい。 「東洋のベニス」そんな古き良き昔の面影を残す水上マーケットが、今もバンコク近郊に残る。ダムヌンサドゥアク運河では、早朝から肉や魚、珍しい南国の果物や雑貨などを売る舟でにぎわう。舟から舟へ、水上で繰り広げられる生活の営みに、変わらぬ人々の暮らしを思う。 |
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![]() ワット・プラ・マハタート/イメージ |
はるかな栄華を伝える アユタヤ その昔、シャム国の首都であったアユタヤは、ロンドンやパリと並ぶ大都会であったという。ビルマ侵攻によってその歴史を閉じた今は世界遺産にも登録され、隆盛を極めた往時の姿を現代に伝えている。 四方を川に囲まれたアユタヤ。スリランカ様式の3基の仏塔をもつ王宮、ワット・プラ・シー・サンペットを中心とした遺跡が、廃墟となりながらも過去の美しい姿を想像させてくれる。 切り落とされた仏像の頭部が木に取り込まれたワット・プラ・マハタート、歴代の王たちが夏を過ごしたバンパイン離宮…。タイらしく象の背に乗って遺跡をめぐり、当時へ思いを馳せるのもいい。 夜になれば、ライトアップされた寺院の幻想的な佇まいにいっそう栄華のはかなさを感じることだろう。 |
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