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2008年03月31日
カテゴリー:ヨーロッパ・アフリカ | オーストリア(東中欧)

復活祭で最も重要な「聖週間」 − 「枝の主日」「聖木曜日」「聖金曜日」

復活祭の始まりは、四旬節からです。
復活祭前の日曜を除いた40日間を四旬節(ポーランド語でヴィエルキポストWielki Post)といい、
カトリックの教えでは、この四旬節の間は、節制の日々を送る習慣があります。
この間は肉食や酒を控えたり、パーティや結婚式も避けられます。


復活祭前の1週間は「聖週間」と呼ばれ非常に重要です。
特に「聖木曜日」からの3日間は「聖なる3日間」と呼ばれ特に尊重されています。


復活祭前の日曜日、つまり聖週間の初日は「枝の主日」という祝日です。
教派によって呼び名が異なり、カトリック教会では「枝の主日」の他に「受難の主日」とも呼びます。
プロテスタント教会では「棕櫚の主日」と呼びます。
その他、「主のエルサレム入城」「枝の祭り」「枝の主日」「花の主日」など地方によっても呼び名がたくさんあります。
ポーランド語では 棕櫚の日曜日−Niedziela Palmowa と呼ばれています。


この枝の主日は、キリストがロバに乗ってエルサレムに入城した際、
出迎えた民衆がナツメヤシ(日本語訳聖書では棕櫚と訳されている)の枝を道に敷いたり、手に持って歓迎したことに由来しています。
主日とは主の復活した日です。


「枝の主日」の数日前から町の広場などではきれいに飾り付けをした
棕櫚(シュロ)の枝−パルマ(palma)の店が軒を並べます。


01_01.jpg


「枝の主日」にはこのパルマを持って教会へ行きます。


聖週間の木曜日は「聖木曜日」(ポーランド語でWielki Czwartek) と呼ばれています。
イエス・キリストが、弟子達と最後の晩餐を行ったことを記念する日です。
ヨハネ福音書13章に 「イエスはこの最後の晩餐で弟子の足を洗った」 とあることから、
「洗足木曜日」 とも呼ばれており、
この日教会では、水で足を清める「洗足式」が行われます。
また夕方、日没以降に「主の晩餐のミサ」が執り行われます。


翌日の金曜日「聖金曜日」(ポーランド語でWielki Piatek)は、「受難日」、「受苦日」などとも呼ばれ、イエス・キリストの受難と死を記念する日です。
聖金曜日は一年間で唯一ミサが執り行われない日でもあります。
この日は各地で「キリストの受難」を描いた野外劇や、記念の祈りが行われます。
この「キリストの受難」を描いた野外劇は、「ヨハネによる福音書」などの記述をもとに、
実際にイエスが磔になったエルサレム郊外の ゴルゴタの丘(ポーランド語:カルヴァリア Kalwaria )
を模した地形で行われることになっています。
ポーランドにはこのゴルゴダの丘を模した地形がいくつもあり、
とりわけクラクフ西郊外の カルヴァリア・ゼブジドフスカ( Kalwaria Zebrzydowska ) は、
ゴルゴダの丘をそっくり真似たつくりになっていることから、
世界的に有名なカトリックの巡礼地となっており、
1999年にはユネスコ世界遺産にも指定されています。


ヨーロッパの国の多くでは、この聖金曜日も休日とされています。
ポーランドでは休日ではありませんが、週末の復活祭に向けて、
全国で一斉に帰省ラッシュが始まります。



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現地記者 Akiko HIRATA
大学在学中のアルバイト期間も含め旅行会社に通算7年間勤務。
多方面に添乗経験あり。
現在はドイツ在住。ドイツ語は目下勉強中。
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