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2007年11月05日
カテゴリー:ヨーロッパ・アフリカ | オーストリア(東中欧)

オーストリア/ウィーンにあいさつを6「魔笛のモーツァルト」

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6「魔笛のモーツァルト」

音楽家の作品に序列をつけるなど愚行とは思いますが、
「魔笛」こそはモーツァルトの最高傑作であると思っています。

この摩訶不思議で支離滅裂な作品は、
数カ月後に訪れる死を覚悟していたと思われる人間にしては、
明るく・楽しく・童心によみがえさせられるメルヘンの世界が書き上げられています。


シカネーダーの台本による内容は、正直なところ私にはよく理解出来ません。
善と悪・昼と夜・権力者と奴隷 等々の対比する世界で繰り広げられるオペラです。
登場人物は多種多才で、各々に身分や個性が強く打ち出されています。

・純粋なタミーノ
・可憐なパミーナ・
・昼の世界の支配者ザラストロ(まるで新興宗教団体の教祖)
・夜の世界の女王
・卑劣なモノスタトス(一部にはユダヤ人とされている為、ユダヤ人にはこのオペラを嫌う人が多い)

等々の個性豊かな人物がこのオペラを彩りますが、
私には何と云っても、酒と女がいればという俗人パパゲーノが主役なのです。


なぜならば、モーツァルトのオペラを観て涙をもよおすのはこの魔笛だけで、
そこにはパパゲーノが一因を担っているからなのです。
悲しい涙ではなく、幸せいっぱいの涙・・・
第1幕17場・第2幕29場、「音楽によって幸せを」「家族によって幸せを」と、楽聖が最後のメッセージ「愛」を人類に伝えているように強く感じられるのは私だけでしょうか?

私たちは愛によろこびを感じようとし
私たちは愛によってだけ生きる
愛はすべての苦しみを甘美にし
あらゆる生きものは愛に身をゆだねる
女と男よりも高貴なものはないということ
男と女、女と男は、
神にまでいたる

(第1幕14場より)
参考文献:「オペラ対訳シリーズ」音楽之友社


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写真提供:オーストリア政府観光局

・・・ 「ウィーンにあいさつを」全6回、お付き合いいただきありがとうございました。<ツル>


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