ペインティングアートの村
ポーランド南東部、クラクフから車で2時間ほどのところにある小さな村、ザリピエ村は、
民家の外壁や内壁にきれいなペインティング・アートが施されたとてもきれいな村です。

ザリピエ村のペインティングアートは、この村に住んでいた著名な女流画家、
フェリツァ・ツリウォーヴァ(1904-1974)が始め、その後村の女性らの間に広がっていきました。
現在でも村の女性の多くがペインティングに興味を持ち、ノンプロのアート作家として活躍しています。
またザリピエ村の女性が他村の男性と結婚することで嫁いだ先でもアート製作が広まり、
いまや近隣のいくつかの村でも、ザリピエ村風のペインティングアートが見られるのだそうです。

地元の人は外国人なれしており、気軽に写真を撮らせてくれます。ただ撮影OKなのは
家の外壁や井戸、倉庫など屋外部分だけで、原則として民家の中には入れません。
ザリピエ村の民家は室内の暖炉や内壁・天井などのペインティングもとてもきれなので、
本当は室内も是非見たいところですが...... 残念。

ツリウォーヴァの生家は、彼女の死後にタルヌフ地方博物館に買い取られ、
ザリピエ村のペインティングを紹介するタルヌフ地方博物館の分館になっています。
地元の小学生のグループが遠足で訪れたり、外国からも沢山の観光客がきています。

この博物館内部のペインティングは、すべてフェリツァ・ツリウォーヴァ本人のものによるものです。
また暖炉や内壁など民家の室内ペインティングが見られる唯一の場所でもあります。
ツリウォーヴァのお孫さんにあたる女性が、この博物館の管理・ガイドをしています。

ザリピエ村では、このツリウォーヴァの生家のほかに、村の文化センターである
「女流画家の家−Dom Malarek(女流画家の家)」をぜひ訪れてみてください。

文化センターでは、ペインティングコンテストや、ペインティング体験教室などが開催されています。
とりわけ毎年5・6月の聖体節の前は、このペインティングコンテストの前とあって、
村の女性が実際に屋外でペインティングしている様子をみることができます。

このザリピエ村への行き方ですが、クラクフから車での日帰りが便利です。
ヨーロッパ国際道路のE40号でクラクフからタルヌフへ向かい、そこから北上するルートと、
県道79号をサンドミエジュ方面へむかい、オパトヴィエツで右にそれて川を渡るコースがあります。
ちなみにポーランドにはここのほかにもう一箇所ザリピエという名前の村がありますので、
ご旅行の際には、混同しないようにお気をつけください。
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ところでこのザリピエ村には旅行の日程の都合どうしてもいかれないという人にお勧めの、
とってお気の場所があります。その名も「U Zalipianek−ザリピエ村の女性のお家」というカフェ。
中央広場から西へ出るシェフスカ通りと、緑地帯(プランティ)の交わる場所にあります。

店内はザリピエ村風のペインティングで飾られていて、クラクフにいながらにして、
ザリピエ村の雰囲気を味わうことができるスポットです。
夏はプランティに面してずらっとオープンカフェになり、とてもきれいです。
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現地記者:ヴァシレフスカ・サチコ
2003年東京大学大学院終了 生命科学修士
同年4月ポーランド人の夫と結婚、ポーランドに移住
ポーランドにてフリーライターとして活躍
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