サンドミエジュの地下道ツアー
前回に続き、今回も「ポーランドの小ローマ」サンドミエジュをご紹介します。
この町の非常にユニークな点、それは街中のほぼ全域に渡って
網の目のように地下道が広がっていることです。
中世サンドミエジュの商人は、各々の家の真下の地面を掘って地下室をつくり、
商品を保管・保存する地下倉庫としていました。こうした地下倉庫が町のあちこちに作られ、
また倉庫どうしを結ぶ地下通路が旧市街中に網目のように作られました。
しかしサンドミエジュ一帯はもともとやわらかい土壌の土地なため、地下を掘ったことで
次第に地盤が不安定になり、家や歩行者が突然地中に陥没してしまうトラブルが相次ぎました。
そのため町の保全が叫ばれるようになり、1964年から補修工事が始まりました。
この工事でかつての倉庫や地下通路の大部分はコンクリートで埋め立てられてしまいましたが、
一部が補修・整備されて、観光客用に開放されています。
サンドミエジュでは、この観光客向けの地下道ツアーがちょっとした人気になっています。
観光コースは全長470m、深さは3層からなり、最深部は15mにも達しています。
地下道の壁面は、町の歴史をテーマにした絵で飾れています。中でも見ものは、
地下道入り口入ってすぐの、ハリナ・クレンピアンカの伝説の絵です。
ハリナ・クレンピアンカは、サンドミエジュの町の救世主で、伝説によると、
13世紀サンドミエジュの町がタタール人の軍隊の襲撃を受けたとき、ハリナが
彼女がタタール軍の隊長を誘惑して町の財宝のある部屋へと誘い込むことに成功しました。
もちろんこれはハリナの仕組んだ罠で、部屋にはサンドミエジュ軍が待機していて、
そうとも知らずにのこのことやってきたタタールの一群を見事滅ぼすことができたのだそうです。
さてさてサンドミエジュには、今回ご紹介したもの以外にも、まだ沢山の魅力が沢山あります。
皆様もぜひ訪れて、自分の目で見て発見して確かめてみてください。
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現地記者:ヴァシレフスカ・サチコ
2003年東京大学大学院終了 生命科学修士
同年4月ポーランド人の夫と結婚、ポーランドに移住
ポーランドにてフリーライターとして活躍
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