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2009年6月26日
カテゴリー:ヨーロッパ・アフリカ | ギリシャ

旧シュリーマン邸を訪ねよう

アテネのへそといえば、シンタグマ広場。そこからわずか徒歩数分のところ、アッティカデパートの真ん前に、あまり有名ではないですが、興味深い博物館があります。


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それは、かつて、考古学者のハインリッヒ・シュリーマン(1822-90)が住んでいたイリウ・メラスロン(「トロイの宮殿」という意味)と呼ばれる建物で、現在、中は貨幣博物館になっているのです。紀元前14世紀から現代までの貨幣やコイン、メダルのコレクション50万点が集められ、古代ギリシャやローマ時代のコイン、ビザンチン時代の金貨、歴史的な記念コインなど、とても興味をそそられます。シュリーマン自身が寄贈したコレクションもありますが、他の収集家からの寄贈もたくさんあり、ギリシャ神話の一場面、オリンポスの12神、建物、人物、動物、などなど、様々な年代、地方からのコインが集められ、そのままアクセサリーにしたくなってしまいそうな美しいデザインもたくさんあります。アテネ女神の守護鳥である「ふくろう」のコインや、昔のオリンピックのメダルなども展示されています。


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また、見逃せないのがこの建物自体の外装や内装です。この美しいネオクラシック様式の建物は、シュリーマンの友人でもあったドイツ人の建築家、アーネスト・ジラーによって設計され、1880年に完成しました。スロヴェニア人アーティスト、ユーリ・スービックが手がけた部屋の天井画や壁画のデザイン、外からも見えるバルコニーの天井画は、本当に洗練されていて美しいです。また、ミケーネやトロイの遺跡からヒントを得て、イタリア人の職人によって作られたモザイクの床も必見。造形と色の調和が見事で、シュリーマンが、この屋敷にかけた「情熱」を感じます。シュリーマンは、この素晴らしいお屋敷を月一回公開し、1階のボールルームは、当時のセレブ達の社交場になっていたそうです。


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シュリーマンの書いた「古代への情熱」という本では、彼が当時フィクションであると信じられていたホメロスの「イーリアス」の物語を実話だと信じ、自分の財産をなげうって調査研究に没頭し、見事にトロイの遺跡の発掘に成功することになった経緯が書かれています。夢の大切さを思い知らされ、この建物を前にすると、彼の情熱に、少しでもあやかれそうな気がします。


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そして、これまたお勧めなのが、裏庭にある隠れ家的カフェ。なんといっても、場所が格別!シュリーマン邸に招かれた気分でお茶を頂くのも素敵です。ゴミゴミしたカフェが多いアテネ中心部ですが、ここは、緑や花に囲まれたオープンスペースたっぷりの、癒しの空間。夏の暑い時でも、建物の陰になっているので、強い直射日光に閉口することもありません。カフェは建物の裏庭にあるので、博物館に入場しなくても入れますし、夏場は夜遅くまで営業しています。


「貨幣博物館」Numismatic Museum (Iliou Melathoron)
場所:12 El.Venizelou Str.(Panepistimiou Str.)シンタグマ広場から徒歩3分
tel:210-3612519, 210-3612190
開館時間:月 13:30~20:00 火―日 8:30~20:00
入場料:大人3ユーロ 



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現地記者:kiyomulan
2000年に渡航。ギリシャ人の夫と結婚。
現在はアテネ海外ウェディング・コーディネーター兼通訳を行っている。
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