ギリシャのツァイ(お茶)
前に、ギリシャのコーヒーの記事を書きましたが、今回はお茶についての話題です。ギリシャ語でお茶のことを「ツァイ」と言いますが、「茶」、「ティー」と発音が似ていますから、これも同じ語源なのでしょうね。
お茶というと、日本では嗜好品の色彩が強いかと思いますが、ギリシャでは、体調が悪いときに、薬草を煮出して飲むハーブティーの意味合いが強いようです。ですから、友人の家を訪問してお茶を頼むと、「何処か悪いの?」と聞かれたりします。それもそのはず、医学の祖と呼ばれるギリシャの医学者ヒポクラテス(紀元前4世紀)は、古代から薬草を煎じて飲む処方箋を多く使用し、その数は何百種類にもなるそうです。

上の写真のような、薬用のハーブティー専門店もありますが、今日は、スーパーや土産物屋さんでも見かける、ギリシャでポピュラーなお茶をご紹介しましょう。
まずはギリシャ語で「ハモミリ」と呼ばれるカモミールティー。これは、カモミールの花を乾燥させたお茶で、日本でもあるかと思いますが、こちらでは病気の時の万能薬として有名です。抗菌、殺菌、整腸作用(便秘・下痢の改善)、鎮静、神経痛・風邪・肥満の改善などが主な効能ですが、とにかくお腹の調子の悪い時に良く登場します。また、赤ちゃんの水分補給として飲ませたり、傷口や肌、目の消毒、腫れをひかせるための湿布などにも使われます。カモミールは、ギリシャのような、暑くて太陽光線の強い気候に適した植物で、アテネのような都会でも、春に公園や遺跡に行くと、黄色と白のコントラストが可憐なカモミールが群生していて、とても綺麗です。

次は、ギリシャ語で「ツァイ・ツゥ・ブヌ(山のお茶)」と呼ばれるもの。これは、多分日本にはないのではないでしょうか。なんだか埃っぽい感じの草なんですが、これがまた万能薬。風邪気味の時にも良いようです。
次はセージ。ギリシャ語では「ファスコミロ」と呼ばれ、血糖値を下げ、風邪、喉頭炎、胃のもたれにも効用があるそうです。
それから、クレタ島で取れる「ディクタモ」という貴重なお茶。これは、残念ながら、スーパーでは売っていないかも知れませんが・・・有名なのでご紹介しておきましょう。このお茶は、殺菌作用、防腐作用に優れ、消化を促進し、頭痛、生理痛、神経痛を和らげ、低血圧、お腹の調子が悪い時も最適です。
下記写真の上がツァイ・トゥ・ブヌ、左下がハモミリ、右下がディクタモです。

これらは、ビニール袋に入ったドライフラワーみたいな形で売っているものと、お手軽なところではティーバッグもあります。飲み方は、鍋の沸騰したお湯に一つまみのお茶を入れて数分煮出し、漉して飲んだり、カップの中にスプーン一杯のお茶を入れ、熱湯を入れて10分ほどむらして漉して飲みます。ティーバッグなら、カップの中でむらして飲むだけです。お茶の効能を知っていれば、その日の気分や体調に合わせて、自分でブレンドして作ったりもできるので、それも楽しいですね。飲みにくければ、蜂蜜を入れて飲んでも良いです。

もっとも、カフェで置いているお茶は、リプトンに代表される紅茶です。紅茶は、もちろん嗜好品としても飲みますが、下痢をした時などレモンティーにして飲むと良いと言われています。
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現地記者:kiyomulan
2000年に渡航。ギリシャ人の夫と結婚。
現在はアテネ海外ウェディング・コーディネーター兼通訳を行っている。
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