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2008年09月27日
カテゴリー:ヨーロッパ・アフリカ | ギリシャ

アテネのネオ・クラシック様式建築

アテネ中心部を散歩していると、美しい建物にはっと目を奪われることがあります。
新古典様式(ネオ・クラシック様式)の建築は、古代ギリシャ・ローマ建築をお手本にしています。19世紀から盛んになり、今では、世界中にギリシャの神殿にそっくりな建築物があふれています。その合理性、率直さ、均衡、美しさを持った様式は、博物館、銀行、劇場、寺院、政府機関などに好んで用いられました。イギリスの大英博物館、フランスのマドレーヌ寺院などは、アテネのパルテノン神殿にそっくりですよね。
18世紀に、「ギリシャ芸術模倣論」と「古代美術史」を書いたドイツのヴィンケルマン氏は、ギリシャ芸術を評して「高貴な単純さと静謐な偉大さ」と表現しています。これは、過度な装飾の目立つ貴族趣味の極致、「ロココ様式」と比べ、対照的な世界です。ネオ・クラシック様式が生まれた背景には、貴族世界という旧体制への反発・抵抗があります。産業革命が起こって貴族の時代が終わりを告げ、中産階級の台頭が目立ってきたその歴史の転換期に、見直され、取り入れられてきたのが、この古代ギリシャの様式だったのです。ギリシャ様式の復興を表現する時に、「グリーク・リバイバル」様式と呼ばれることもあります。


さて、このネオ・クラシック様式、本家本元のギリシャのアテネで見られる典型的な建築は、国会議事堂、ザピオン、アカデミア、国立図書館、アテネ大学などがあげられます。


シンタグマ広場の真ん前にある国会議事堂は、初代のギリシャ国王オットーの宮殿だったところですが、1935年に改修され、現在の国会議事堂となりました。正面下の壁面には、無名戦士の碑が彫られていて、衛兵交代の儀式なども観光の見所となっています。


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ザピオンは、国会議事堂となりの国立庭園の横にある国際展示場・会議場ですが、近代オリンピックの開催に尽力したザパスの出資によって建てられたものです。前の広場は、季節の見本市やアポクリエスという2月のカーニバルイベント、クリスマスシーズンのイベントなど、様々に利用され、噴水が美しく緑の多いザピオン庭園内は市民の憩いの場所となっています。


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シンタグマ広場からパネピスティミウ通りをオモニア方向に行くと、道の右側に3つ並んですぐに見つかるのが、19世紀に建設されたアカデミア、国立アテネ大学、国立図書館です。
アカデミアはデンマーク人建築家セオフィルー・ハンセンの設計で、屋根の上には、竪琴を持ったアポロ神と楯を持ったアテナ神(アテネ市の守護神)の彫像があり、青空に良く映えています。


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その隣の国立アテネ大学は、噴水広場を前に見事な左右対称をなす美しい建築で、現在では大学としては使用されていませんが、入り口の上側の壁にある壁画は美しく、見応えがあります。この壁画は、ギリシャにおける科学・学問の黎明を描いたもので、それぞれの学問の名前とそれに関係する人物が描かれています。


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そのお左隣は国立図書館ですが、こちらも、アカデミアと同じ建築家ハンセンの設計で、左右に分かれた二つの螺旋階段の曲線が優美な印象を与えています。中は厳粛な重々しい雰囲気で、歴史を感じさせます。


このようなテーマを持ったアテネ散歩も楽しいものです。



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現地記者:kiyomulan
2000年に渡航。ギリシャ人の夫と結婚。
現在はアテネ海外ウェディング・コーディネーター兼通訳を行っている。
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