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2008年06月12日
カテゴリー:ヨーロッパ・アフリカ | ギリシャ

ギリシャの学校

子供の教育はどこの国でも大変で、親が悩むのは古今東西、同じです。
ギリシャの教育制度は、日本と同様、小学校6年間、中学校3年間、高校3年間です。最近追加になった幼稚園1年間と、小学校から中学校までの9年間が義務教育ですが、新学期は4月ではなく9月始まりです。大学も含め、公立学校の授業料が無料なのは恵まれているのですが、問題はその実情です。去年は、公立学校の先生のストが2ヶ月もあり、やむを得ず子供達を連れて会社に行ったり、預けるところがなくて困った親も沢山いたはずです。大学はすべて国立というのが日本から見ると意外に思えますが、その理由は、教育は無償で受けるべき国民の権利だという信念があるからです。私立大学設立に反対する学生デモも、頻繁に見受けられます。また、ギリシャの大学に飽きたらず、海外留学する学生も多くいます。しかし、高等教育を受けても、ギリシャには学歴に見合う良い職があまりなく、アルバイトをしながら就職浪人している若者もたくさん見かけます。


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公立の小学校に子供を通わせている友人に聞くと、日本との違いに唖然とさせられることが多いのは事実です。先生ごとに同じ教科でも教える内容や教え方が全然異なり、テストをする先生もしない先生もいて、成績表も先生の主観による絶対評価のため、あてにならない。甘い点の先生だと良い成績になり、辛い点の先生だと悪い成績となるので、客観的な本当の実力・学力が分からないという有様。音楽や体育はほとんど「遊びの時間」で、音楽といってもピアノや楽器もないし、音符の読み方も教えない。体育と言っても、談笑しているだけの生徒もいて、スポーツのルールも教えないとか。アテネに住んでいると、都会で土地が少ないので仕方ないのかもしれないけれど、運動場はほとんどないに等しいか猫の額ほど、体育館やプールは皆無、本当に子供が気の毒になる位の環境の悪さです。もちろん、給食もありません。また、最近、新しい問題となっているは、移民の問題。アルバニア、ルーマニア、ブルガリアなどの近隣諸国はもとより、ロシア系、アフリカ系、最近では中国系の移民も多く見かけます。ギリシャ人を圧倒して、外国人の子供の比率がどんどん増え、当然、ギリシャ語能力の差や、宗教・歴史の時間など、難しい問題が山積みです。公立学校のレベルは、住んでいる地域によっても相当格差があります。裕福な地域の公立学校は、子供のレベルも高いし、それなりにPTAもしっかりしていて、課外活動なども充実しているところもあるようです。でも、一般的に、公立学校の授業だけでは心配とあって、学費の高い私立の学校に行かせたり、早くから塾通い、習い事をさせようと考えるのは日本と同じ。親の経済的負担もかなりなものです。下の写真は私立の学校です。


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また、親にとって頭が痛いのが、夏休みの長さ。6月の中旬から9月の初旬まで3ヶ月近い休みがあり、一体どうやって子供を飽きさせずに、しかも、有意義な休みにするか、この時期の過ごし方によって、子供の能力や成長に著しい差が出てくるのも当然でしょう。運動施設のサマーキャンプに行かせたり、島にバカンスに行ったり、案外多いのは、サマーハウスと呼ばれる別荘で夏を過ごすことです。ギリシャでは、日本と比べ、圧倒的に別荘所有率が高いのです。
私は、「ギリシャはのんびりしているから、学校も楽なのだろう」と高をくくっていたのは、間違いでした。どこの家庭でも、子供の教育問題には頭を悩ませているようです。



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現地記者:kiyomulan
2000年に渡航。ギリシャ人の夫と結婚。
現在はアテネ海外ウェディング・コーディネーター兼通訳を行っている。
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