ギリシャ復活祭の料理と習慣
復活祭・パスハの日曜日はみな華やいだ気分で、盛大な食事を頂きます。パスハ前は、1ヶ月以上、肉、魚、乳製品など、動物系の食べ物を節制するニスティアという期間があり、敬虔なギリシャ正教は、それに従って食を節制しています。普段は肉食なので、野菜ばかりの食事はやはりちょっと辛いでしょうね。キリストが十字架に架けられたとする日は、油さえも口にしてはいけないそうです。まあ、そう厳格に守っている人が現在どのぐらいいるのかは分かりませんが・・・
パスハの当日、まず頂くのが羊の内臓と米を煮込んだスープ・マギリッツァです。内臓系は、他のヨーロッパ諸国ではあまり食べないようですが、ギリシャでは良く登場します。このスープは、レモンの風味がきいた、胃に優しい味の料理です。

料理は、子羊(アルニ)の丸焼きや、ココレッツィ(羊の内臓の詰め物)が定番です。子羊の丸焼きは炭火の上でグルグル回しながらじっくり焼くので、大変時間のかかる重労働ですが、最近では電動の丸焼き機が大活躍です。ココレッツィは、羊の内臓を串にグルグルと巻き付けて棒状にして炭火であぶり、後で輪切りにして食べるもので、好き嫌いはあるでしょうが、ほろ苦さが絶妙です。長い間肉を我慢していた人々も、やっとおいしい肉にありつけ、舌鼓を打ちます。パスハの習慣は、田舎の方が根強く残っており、春らしい緑や花が美しい庭で、のんびりと羊を丸焼きする風景が見られ、香ばしい肉の匂いが漂ってくると、誰でも幸せな気分になります。


また、前回の記事にも書きましたが、パスハ定番のパンは、ほんのりと甘いツレーキというパンです。
これは、普段でもパンやさんで買える、お勧めのパンですが、パスハの時期は、特別に赤い卵が埋め込まれていたりします。
このパスハの食卓で行われる習慣として、赤い卵の遊びがあります。パスハ前の木曜日に赤く染色したゆで卵(今はスーパーで、色んな色に染色された卵も売っています)を、各自が一つずつ持ち、「キリストは復活せり」「真に復活せり」と言いながら、卵の頭とお尻を同席の相手の卵と順々にぶつけ合い、最後まで割れないで残った人が勝ち(幸運?)というゲームのようなものです。ちなみに、この卵の赤はキリストの血を、卵は、生命を象徴していると言われています。
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現地記者:kiyomulan
2000年に渡航。ギリシャ人の夫と結婚。
現在はアテネ海外ウェディング・コーディネーター兼通訳を行っている。
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