荘厳なギリシャの復活祭・パスハ
ギリシャの復活祭・パスハは、今年は4/27に当たります。パスハは、キリストが亡くなってから3日後によみがえったという、キリストの復活を祝うギリシャ正教で最も重要視される行事で、春の訪れと共に、ギリシャ全体が華やぐ素敵なお祭りです。パスハの前の3日間は、当時のキリストの生涯をたどるように宗教行事が行われます。
パスハ前の木曜日(メガリ・ペンプティ)はキリストが十字架にかけられた日、次の日の金曜日(メガリ・パラスケヴィ)は、キリストのお葬式を再現する日で、国民全体が喪に服すような感じです。その金曜日の夜には、美しく花を飾られたエピタフィオスというキリストの墓を象徴する山車のようなものが教会から出発し、葬儀の列が街を練り歩きます。聖職者の後に、キャンドルを手にした信者が長い列をなしていく光景は、時代がタイムスリップしたかのように神秘的です。

パスハ前日の夜中には、人々はキャンドルを持って教会に集い、深夜12時にパパスと呼ばれる聖職者がキリストの復活を宣言すると、人々は「カリ・アナスタシ!(祝復活)」と歓声をあげて喜び、爆竹が鳴り響きます。それから、人々はパパスのキャンドルから火をもらい、それをどんどん隣の人から人へと移し灯していくのです。教会や道端でも、装飾なしの普通のキャンドルを売っていて、実際に使うのほとんどそれで、装飾された綺麗なキャンドルは、子供へのプレゼントや飾り用に用いることが多いようです。皆が火を灯したキャンドルを持ってキリストの復活を祝うパスハは、荘厳でいて喜びにあふれ、ギリシャ正教でない人でも感動するお祭りです。信者でなくても教会には入れますし、この時期にギリシャ旅行をされる方には、是非体験して頂きたいギリシャらしいお祭りです。

パスハの日曜日はみな華やいだ気分で、子羊(アルニ)の丸焼きやココレッツィ(羊の内臓の詰め物)という肉を炭火で焼き、パスハ前の48日間の肉断ち期間、肉を我慢していた人々も、やっと肉にありつけるのです。パスハの習慣は、田舎の方が根強く残っており、春らしい緑や花が美しい庭で、のんびりと羊を丸焼きする風景が見られ、香ばしい肉の匂いが漂ってくると、誰でも幸せな気分になります。
ただ、旅行者の方は、観光地を除き、パスハの前後はお店が閉まってしまうことが多いので、買い物は計画を立てていった方が良いかもしれません。
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現地記者:kiyomulan
2000年に渡航。ギリシャ人の夫と結婚。
現在はアテネ海外ウェディング・コーディネーター兼通訳を行っている。
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