ギリシャの主顕現祭
1/6は「テオファニア(テオは神、ファニアは顕れるを意味する)」「エピファニア」「フォタ(光を意味する)」 と呼ばれる、ギリシャでは重要な宗教上の祝日でした。日本語では、「主顕現祭」と訳されます。この日は、キリストがヨルダン川で、イオアニス(洗礼者ヨハネ、使徒ヨハネとは別人)に洗礼を受けたことを記念する日なので、ギリシャ各地で水を清める儀式が行われます。

アテネ近郊ではピレウス港が有名です。テレビでは地方の儀式の様子を写していましたが、とても地方色豊かな楽しいお祭りです。海や川やプールに十字架を投げ入れ、それを若者が一斉に争奪しに行く行事は壮観です。この時期は、水も凍るように冷たいので、心臓麻痺を起こす人も出るくらいです。でも、十字架を見事射止めた人には幸運が訪れるというので、皆必死に頑張って泳いでいます。

地方のお祭りでおもしろかったのは、カリカンザロスと呼ばれる、クリスマスの時期に地下から這い出してきて夜中にいたずらをする妖精(鬼?)達に扮した人が、村の人々を脅かしたり、笑わせたりするお祭りです。彼らもまた地下の世界に戻ってしまうのですね。ギリシャでは、夜更かしをして遊んでいる子供をカリカンザロスと呼んでからかったりします。子供でない私も、夜更かしをしていると、旦那にそう言われてからかわれたものです。
さて、このテオファニアの日には、教会で大規模なミサが行われ、清められた聖水が振舞われます。これを人々はペットボトルにつめて家に持ち帰り、飲んだり、家中にまいたりしてお清めをするのです。この聖水はギリシャ語で「アギアスモス」と呼ばれ、バジリコの葉で清められるそうです。
でも、こんな容器の蛇口からジャーっと汲むんですよ。

家に帰って、本来ならオリーブの枝を濡らして水をまいて清めるようですが、我が家は簡易法でスプレー容器に入れてシュッシュッと各部屋にまいたり、「アギアスモース!」と言って娘たちに振り掛けたり・・・長女には大好評で、「もっとアギアスモースってやってやって!」とせがまれました。「教会のお水、おいしい」とも言っていました。この聖水は、神のご加護があるので、腐らないと言われています。
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現地記者:kiyomulan
2000年に渡航。ギリシャ人の夫と結婚。
現在はアテネ海外ウェディング・コーディネーター兼通訳を行っている。
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