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■浅野内匠頭(あさの たくみのかみ)、殿中にて刃傷!

お話を忠臣蔵に戻しましょう。神田明神下から急ぎ江戸城に呼び出された栗崎道有(くりさき どうゆう)は、江戸城に着くや蘇鉄の間(そてつのま)におもむきます。
蘇鉄の間というのは、松の廊下の真向かい、奥にある細長い部屋です。
そしてそこにはなんと、吉良上野介(きら こうずけのすけ)が横たわっているではありませんか! 
吉良上野介は、つい先ほど浅野内匠頭(あさの たくみのかみ)に額を切られた衝撃で失神していたのです。

ここで栗崎道有、驚きはしましたが流石に当代随一の外科のお医者様、冷静に医者として目の前の患者、吉良上野介を診断します。
そして即座に「命に別状はない」と判断しました。その時、栗崎道有が吉良上野介に施した治療の記録が残っています。
現代語訳してみますと『額に10センチ程の傷があり6針縫った。
背中の傷は大したことは無かったが3針縫った』といった内容です。

治療を終え、一息付いた吉良上野介に栗崎が塩をふりかけた湯付けの飯を差し出すと、上野介はむさぼるように食べたそうです。
刃傷沙汰のその日、早朝6時に江戸城に登庁した吉良上野介、この湯付けがこの日初めての食事でした。

松の廊下跡辺り
*松の廊下跡辺り

2006年2月 2日
カテゴリ:■国内旅行

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