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この前に、オーロラツアーでの出来事をお話しましたが、もう1つおもしろいことがあったのを思い出しました。

それは『サミ』の人たちとのちょっとした出会いです。

まずサミの人々とは、北欧 (ノルウェー・スウェーデン・フィンランド) の北の地域ラップランドに住む先住民族で、7000〜8000年前にアゼルバイジャン辺りから北上してきた人々だと言います。 北の地でトナカイを放牧しながら住んでいた少数民族です。 現在は定住型の人々が多いそうですが、北欧全域合わせておよそ7万人いると言われています。 独自の文化を持っていて、現在その文化保護が努められています。 サミ文化センターなどもあり、オーロラツアーに行くと、空港やお土産屋などで、ちょっとだけですが、サミの文化にふれることが出来ます。

私達は、ツアーの中で、サミのテントを模したレストランで夕食を食べました。 そうしたら、偶然にもそこで地元の人たちの集まりがあり、違うテーブルで食事をされているところに出会いました。 
その中で何人かの人たちはサミの民族衣装を着ていました。  

「自分達の文化を伝えていきたいの。 楽しみたいの。」と言っていました。 

何か祝い事があると民族衣装を着用しているそうです。
民族衣装は青と赤を基調としたもので、靴は先が少し尖って上を向いているものでした。 トナカイの皮で作られたものだそうです。 ときおり歌をうたいながら楽しそうに食事をされていました。 歌は「ヨイク」という喜怒哀楽と自然を歌う独特の音律の歌を歌い、昔はこの歌で、霊界に病気の全快を祈ったといいます。

私は思い切って、サミのおじさんに頼みました。 


「私達は日本からきました。 是非私たちのテーブルで、あなたの歌を聞かせてください!」


もちろんドキドキしました。

別にプロの方たちではないですから、お金を払って歌ってくれるわけではないし、向こうの集まりを邪魔してしまうのではないかとも思ったからです。
でもさすが、寒い地域の人々、心は温かかった。 
すぐに快く引き受けてくれ、私のお客様の前でヨイクを歌ってくれたのです。 
お客様たちにも急いで事情を話し、突然の事でびっくりされたと思いますが、大変喜んでくれました。
そのヨイクの歌声を生で聴いたのは、私ももちろん初めてでした。

どんなだったかというと、日本の民謡にとても似ていたんです。 

突然頼んで快く歌ってくれたサミの人たちとの出会い、その歌声がまた民謡のようで心温まったことが、忘れられない寒い地での温かい想い出となりました。

2005年11月15日

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