<その3>船長がお目当てのリピーターも多い「ぱしふぃっくびいなす」 由良和久船長の魅力に迫る

こんにちは。ライター久家です。

前回に引き続き、由良船長のお話の中から、人を惹きつける船長の「引力」に迫っていきたいと思います。

<その1>では「船に乗ることになったきっかけ」や「船乗りになるまでのステップ」を、<その2>では「船内でのお仕事」や「由良船長が大切にしていること」を伺いましたが、最終回では、「クルーズやぱしふぃっくびいなすの魅力」を教えていただきました。

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<クルーズの魅力を知らないのはもったいない>

私は、クルーズ船ほど便利な交通はないと考えています。A地点からB地点へ移動するのに、ただの移動手段ではなく、ホテルも食事もショーなどのエンターテインメントも付いている。それに客室に荷物を置いたら、目的地に到着するまで荷造りは不要。こんなにゆとりある利便性に優れた乗り物、他にありますか?

電車や飛行機や車に比べ、スピードは遅いかもしれません。そのゆっくり流れる時間でさえ、非日常の贅沢な時間だと思います。

船旅の醍醐味の一つは、自然を「体感」すること。「水平線から太陽が昇る」と言いますが、では太陽を止めてみてください。海が動いているのがわかります。要するに、地球が動いている、回っているという実感ができるのです。船での旅は、「時間が刻まれること」を体感することができるのです。

そして、「船首」と「船尾」はもっとも「海」を感じられる場所です。船首では、波を切って進む壮大な「音」を感じられるでしょう。船尾では、力強い航跡を見ることができます。航跡とは、船が通った後に、水面に残る波や泡の長い筋のことです。

<「ぱしふぃっくびいなす」 その良さとは>

なんといっても、スタッフの良さです。メンバー全員が朗らかで、本当に優しいんです。スタッフたちの人柄や心配りやサービス精神は他の船には負けないと思っています。スタッフ全員が、受け継いできたこのあたたかい雰囲気を大切にしたい気持ちと、お客様に楽しんでいただきたい気持ちが、自然とそうさせているのではないかと思います。

日頃から「こうしなさい、ああしなさい」とは言いません。しかし、私がスタッフに言う、たった一つのこと。


それは、「目の前の人・目の前のものには、優しくしなさい」


お客様に対してはもちろん、スタッフや関わるすべての人たちに。そして、人だけでなく「モノに対しても」。心を尽くした対応は、ちゃんと伝わるんです。

そして、別の良さは「使いやすい船」だということ。私は、この船の造りが非常に気に入っています。コンパクトな造りになっているため、歩き疲れることや迷うことはありませんし、滞在中に必要なものは全て揃っています。ご自分の別荘に帰ってきたような、そんな居心地のいい船だと思います。天井が高く開放感がありますので、ロングクルーズであっても、ゆったりお過ごしいただけると思います。

「ぱしふぃっくびいなす」に乗船したら、ぜひやっていただきたいこと。まずは、お気に入りの場所を見つけていただくことです。おすすめは、3か所。

まずは、エントランスロビー。3階吹き抜けで、とても開放感があり、絵になるところです。スタッフをつかまえて、思い出の一つとして、記念写真を撮ることを
おすすめします。

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そして、デッキ前方と後方。<クルーズの魅力>でもお話しましたとおり、前方では波を切って進む音を、後方では航跡と水平線を、味わってほしいです。航跡を見つめる時、何を思いますか?私は、航跡は、その人の人生を表すと思っています。

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航跡を見つめながら、心を無にして・・。今までのよかったこと、つらかったことなど、その人の人生が頭の中で蘇る瞬間があるんです。それも、航跡を見つめるたびに違ったことを思い出したりします。できるだけ、楽しいことを思い出していただきたいですね(笑)人生を振り返る時間ができるのも、船旅の良さだと思います。

<おすすめしたい航路 ずばりココ>

素晴らしいロケーションはたくさんありますが、私は瀬戸内海を通るクルーズをおすすめします。

理由は3つ。

まずは、内海なので1年中穏やかなこと。揺れが苦手という方、クルーズ初心者の方にもおすすめできます。4つの大きな橋を『くぐる』ロケーション。(明石海峡大橋、瀬戸大橋、来島海峡大橋、関門海峡大橋)

akashikaikyo2.jpg(明石海峡大橋)

setoohashi1.jpg(瀬戸大橋)

kurushimakaikyo2.JPG(来島海峡大橋)

kanmon2.jpg (関門海峡大橋)

これら4つは橋をくぐる、まさにハイライト!それこそ、陸からも空からも見ることができない景色です。そして、次々とやってくる素晴らしい景色。たくさんの島々と行き交うたくさんの船。流れゆくその景色は、その瞬間のものです。

夜は夜で、「何も見えなくてつまらない」ことは無いんです。各島の灯台は、それぞれ種類が違ったり、光り方や灯色に違いがあって個性があるんです。その違いで、今どこの島の近くにいるかだってわかるんですよ。

<屋久島と五島列島の魅力>

屋久島は、言わずと知れた世界遺産です。山だけではなく、海も美しいですね。1度だけではなく、2回でも3回でも楽しめるところです。船から見る屋久島。これもおもしろいですよ。屋久島は高い山ですので、船で屋久島に向かう時は、「海から屋久島が現れます」船で屋久島を去る時には、「海に屋久島が沈む」ように見えます。海からしか見ることができない景色ですね。

五島列島は、美しい海に囲まれた歴史の島で、まさに洋上からその景色が楽しめるところがいいですね。

旅行に出発される前に、少しでいいので歴史を知ってから訪れてください。もちろん、船でも寄港地の歴史や観光について、案内をしていますが、知識があるだけで、訪れた価値が何倍にもなり、その土地に対する考えを深めることができます。私も好きなところで、2つとも行って損はありません!

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小学生時に書いた作文がきっかけで、客船の船長という仕事をしていますが、目の前のことに一生懸命やり尽くすことで、


「お客様に喜んでいただける」
「船に乗って幸せになっていただける」


それが仕事になっていることは、本当に幸せなことです。行く先々で、お客様と一緒に感動を味わえることも大きな喜びです。責任が重くなりましたが、達成感や充実感はその分だけ大きいです。

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いかがでしたでしょうか。子供のころからの夢を叶えるべく、自分に負けない信念と努力を貫いてきた力強さ。さらに、常に周りに気を使い、人もモノも大切にできるやさしさをも持っているからこそ、お客様やスタッフから、厚い信頼を寄せられているのでしょう。船全体の雰囲気の良さ・スタッフのあたたかさは、由良船長の「やさしく前向き」な人柄が大きく影響していると感じました。

そして、由良船長とお会いしてみて、この方が操縦する船で見る景色は、想像以上に素晴らしい世界が広がるんだろうな・・と、わくわくしてしまう自分がいました。

まだ見ぬ景色へ。「ぱしふぃっく・びいなす」で出かけてみてはいかがでしょうか。

>>>「ぱしふぃっくびいなす」に乗船するツアーはこちらから!

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クルーズ旅行編集部

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