まだ知らない、別の自分に出会える夜

クルーズの夜は、毎日ドレスコードが指定されています。クルーズによっては、数日のうちに1日は「フォーマルナイト」があり、一言で言えば「結婚式に出席するような服装」を目安に、と言われております。

「フォーマルナイトは堅苦しそうだから」苦手というイメージがあるようですが、私はフォーマルナイトが結構好きなんです。その時は背筋がピンと伸びて、身長が3センチくらい伸びた気分です(笑)

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フォーマルナイトの日は、船全体がエレガントになるんです。吹き抜けのロビーのあたりは、キラキラした雰囲気を醸し出しています。

船内のあちこちで生演奏をしていたり、バーカウンターで食前酒を飲む紳士淑女。よくテレビで映画の試写会や、アカデミー賞で女優さんがドレスを着て絨毯の上を歩いたりする場面がありますよね。あんな華やかな感じです。こう書くとますます堅苦しいイメージに映るかもしれませんね。

私とご一緒したお客様も、そのイメージからか、「緊張する」「どうしたらいいの」「この格好で浮かないかな」など心配されていましたが、意外や意外、夕食が終わっても、「まだ部屋に帰りたくない」とおっしゃるんです。

このエレガントな雰囲気をもっと楽しんでいたい、と写真を取られたり、ラウンジでおしゃべりしたり、と存分に特別な夜を楽しんでいらっしゃいました。日本の日常では、なかなかそういう場面が少ないですよね。

だからどう振る舞っていいかわからないと思うのですが、船上ではみんながそういう雰囲気なので、まったく恥ずかしくないんですよね。特別な夜・ロマンチックな夜を楽しめる・・フォーマルナイトは、そういう舞台なんです!

DSCF3800.JPG(ダイヤモンド・プリンセスでフォーマルナイトに行われるシャンパンウォーターフォール)

ちなみに、私の先輩添乗員は、気合いを入れて蝶ネクタイとタキシードでおしゃれしてダイニングレストランに登場したところ、「ちょっとキミ、コーヒー2つね!」と言われてガックリ(笑)ウエイターに間違われたようなので、旅慣れた添乗員でも、そんな感じですよ。

気にすることはありません。自分なりのおしゃれで、全く問題なし!自分からその雰囲気を楽しむという気持ち、それが一番大事なんですね!

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