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そのクルーズ船が好きなわけ
みなさんこんにちは!旅行会社でクルーズツアーの企画担当をしております重原史好です。
ツアーを企画・販売する立場の目線ではなく、自分がお客さんとして乗船しお客さん目線で感じた、「好きなクルーズ船」を2つ紹介します。
私が好きな船第1位は、「クリスタルクルーズ」です。
ご存知でしょうか?カテゴリーはラグジュアリークラスなのですが、これという目立った特徴は無く、はっきり言って地味なんです(笑)
最新鋭の機能を備えているわけでもなければ、船内に派手なアトラクションがあるわけでもない。感激でウルウルと涙したり、奇想天外の仕掛けに驚かされることもありません。では、私はなぜクリスタルクルーズが好きなのでしょうか?
ひとことで言えば「居心地が良い」からです。
船全体がほんわかのんびりしていて、居るだけでとっても落ちつくのです。
また、食事は全クルーズ船の中でもかなり高いレベルだと思います!立ち寄る港で食材を仕入れ、魚をその夜さばいて出してくれたりします。
私が今でも忘れられないメニューのひとつは、日本食レストランで食べた「枝豆」です。茹でたてで甘くてコクがあって。。。日本の陸の料理屋で食べたどの枝豆よりも美味しかったです。これは予想を超えた驚きでした(笑)
2番目に好きな船は「シルバーシークルーズ」です。
この船では、こんな出来事がありました。
その時私は体調を崩し、夕食を食べる元気もなく、部屋でひとり休んでいました。私がダイニングに来ないことを心配したバトラー(お客様担当の秘書みたいな人でしょうか)が部屋に様子を見にきてくれました。
バトラー「ミスター重原、大丈夫ですか?」
私「大丈夫、大丈夫、寝ていれば治ると思うよ」
バトラー「お食事はどうしましょうか?」
私「今夜は食欲がないので要らないです」
バトラー「承知致しました」
その後、バトラーは、すりおろしたリンゴを持ってきてくれました。体調不良で気持ちまで弱っている時に、バトラーの心遣いがとっても嬉しかった!
それからこんなこともありました。
寄港地観光について質問をしました。その場で簡単に答えてくれて、その回答で満足していたのですが、その後バトラーは更に詳しい寄港地現地情報をコピーにとって船内新聞に添えて部屋に届けてくれたのです。
お客さんが頼んだことの上のレベルまで気を配り、期待以上のサービスをする。これはなかなかできることではありません。
心からお客様に楽しんでもらおう、くつろいでもらおうという姿勢があればこそです。モノではなくコトでお客様をもてなす方が遥かに難しいです。
お客さまを第一に考えた対応がごく普通にできる。
これがこのシルバーシーの最大の魅力だと思います。
担当:重原史好、写真:久家広子
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クルーズ旅行編集部
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